デヴィッド・ボウイの幻のソロアルバム「郊外のブッダ(ブッダ・オブ・サバービア:The Buddha of Suburbia)」(1993年11月発表作品)

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photo by Casey Hugelfink

1993年4月、デヴィッド・ボウイは「ブラック・タイ・ホワイト・ノイズ(BLACK TIE WHITE NOISE)」を発表直後、BBCからドラマ用に楽曲の提供を依頼されます。
そのドラマはハニフ・クレイシの小説:「郊外のブッダ(The Buddha of Suburbia)」をドラマ化したものです。
興が乗ったボウイは3週間程度というスピードでアルバムを作り上げたと言われています。
後に、ボウイが自分のアルバムで良く聴くのはこのアルバムと答えるほど気に入った作品となりました。

Buddha of Suburbia

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私が買おうとした時には日本のショップでは手に入れられない作品だった

「The Buddha of Suburbia」のはボウイのディスコグラフィの中でサウンドトラックとして位置づけられていますが、ボウイはこのドラマの楽曲を完全に作り直しており、「ボウイのソロ作品」と言って間違いありません。ただ、発表のタイミングが「ブラック・タイ・ホワイト・ノイズ(BLACK TIE WHITE NOISE)」の直後だったことを考えれば、商業的にはオリジナル・アルバムとして扱いたくないレコード会社の事情があったのかもしれません。

このアルバムの評価が後年高まる中、私が手に入れようとした時には日本のショップにはありませんでした。
そのため、私はヤフオクで手に入れたのを覚えています。

アートワークも上記のものとは違い、サウンドトラックバージョンと言うべきものです。
実際アルバムのアートワークには以下の様に記載されています。海外のウィキペディアにアルバムアートワークが2種類掲載されています。
参考サイト:http://en.wikipedia.org/wiki/The_Buddha_of_Suburbia_(soundtrack)

Original Soundtrack Album
Music written and performed by David Bowie
Produced by David Bowie and David Richards

このアルバムアートワークが気に入らないので、後に買い直すことに

デヴィッド・ボウイのオリジナルアルバムでありながら、オリジナルアルバムとして発表されなかった不遇の境遇がこのアートワークによく表れています。

1995年、米Virginから発売されたのが以下のアートワークのものです。
こちらはボウイを前面に押し出しています。おそらく、サウンドトラックとして発表してしまった間違いを是正しようと試みた証しです。

Buddha of Suburbia

私は後にこのバージョンのアルバムを買い直しています。

他にも以下のようなアートワークがあるのをはじめて知りました。

The Buddha Of Suburbia - Holographic

ベルリン3部作にも負けない珠玉の作品

ボウイは後にこのアルバムの制作が本当に楽しかったと述べていたと思います。
また、このアルバム作りが自信につながったという告白もあったと記憶しています。

ボーカル曲とインスト曲が適度に混ざり合ったアルバムで、インスト曲についてはブライアン・イーノに対抗しようという意図も見え隠れします。
「ブラック・タイ・ホワイト・ノイズ(BLACK TIE WHITE NOISE)」より、格段に聞きやすく、自然なボウイのサウンドが詰まっています。

後に発表されたインスト曲のみを集めたアルバム「All Saints」にも、このアルバムの9番目の楽曲「Ian Fish,U.K. Heir」が収録されています。
(このAll Saintsがとっても気に入っていますので、そのうち紹介しなくては…)

私はこの「The Buddha of Suburbia」は、ベルリン3部作にも負けていないと思っています。

まだ聴いていない方は即、手に入れて聴いてみて下さいね。

The Buddha of Suburbiaのミュージックビデオもいい

「The Buddha of Suburbia」のミュージックビデオは「Best of Bowie」におさめられています。
楽しそうに演奏するボウイが印象的です。

コメント

  1. taka3 より:

    以下のアートワークと紹介のある画像は
    Buddhaのシングルですね
    当時の記憶なので、曖昧ですが、この中のインスト曲の幾つかは、ベルリン時代のものと言う話です

    • Lin より:

      taka3さま
      書き込みありがとうございます。
      Buddhaのシングルがあったとは、そして、インストがベルリン時代のものだったとは、知りませんでした。
      このアルバムがとても素晴らしいのは、そうした理由だったのですね。
      また、いろいろ教えて下さい。
      ありがとうございました。

  2. カラアゲボーイ より:

    タイトルトラックのクライマックスで、スペースオディティを思わせるフレーズが出てきたときテンションマックスです!

    • Lin より:

      カラアゲボーイさん、ありがとうございます。
      このアルバムはボウイの優しさがあふれているような気がします。
      インストの部分もいいですし、サントラ扱いなのが悔しいです。
      同時期の「ブラック・タイ・ホワイト・ノイズ」より絶対こっちがいいです。