書籍の電子化・自炊のはじめ方
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発熱少年

「突然、目の前の幕が切って落とされたみたいに、
背中を奇妙な身震いが走り抜ける。えたいの知れない衝動が身裡を走ったのが、合図だ。
悪寒とともに、発熱がはじまり、みるみるうちに世界が変わっていく。
42度の異様な高熱が、全身を煮えたたせ、脳を茹であげると、世界は異世界に変わる。」

これは私の好きなボヘミアンガラス・ストリート冒頭です。

実は年末から微熱が続いて仕事をしては家で発熱を繰り返している。
ボヘミアンガラス・ストリートのようなロマンチックな出会いもなく、
現実に追われる毎日だ。
水風呂に入ったら気持ちがいいだろうか?
実際そんなことをしたらよけい熱が上がりそうだ。

発熱している間は目を閉じて琥珀色の瞳を思い出そうと努力している。

© bluelady.jp


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