書籍の電子化・自炊のはじめ方
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生賴範義版「ファイナル幻魔大戦:ハルマゲドンの少女」登場!

このところ平井和正作品の電子化が相次いでいます。

「真幻魔大戦」は8巻まで電子化され、CD版「地球樹の女神」に附属していた「その日の午後、砲台山で」も単独作品として電子化されています。

そしてついに「ハルマゲドンの少女」が発売されました。

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イラスト:生賴範義

ハルマゲドンの少女[ファイナル幻魔大戦]
ハルマゲドンの少女[ファイナル幻魔大戦] image by Amazon

 

この電子版の表紙は生賴範義が飾っています。

いままでこの表紙で出版された書籍はありませんでした。

表紙を飾っているイラストは初出の雑誌「平井和正の幻魔宇宙」のものです。

「ハルマゲドンの少女」は「平井和正の幻魔宇宙Ⅱ」からシナリオノベルとして一挙300枚で掲載されました。(「平井和正の幻魔宇宙Ⅳ」は600枚)

このイラストは「平井和正の幻魔宇宙Ⅲ」に掲載された「第2部 異次元彷徨」の扉絵(2ページぶち抜き)で使われていました。

……

「ハルマゲドンの少女」が書籍化された際には泉谷あゆみがイラストを手がけ、大判のハードカバーで出版されています。
新書化された際にもイラストは泉谷あゆみだったので、生賴範義のイラストとなると少々違和感があります。

それに、画力は圧倒的なのですが、イラストが表紙だけというのが少し寂しいです。

……

「ハルマゲドンの少女」は角川版「幻魔大戦」徳間版「真幻魔大戦」で失踪したり、宙ぶらりんになったキャラクターをひろいあげ、これらの幻魔大戦のひとつの完結を見せた作品として注目に値します。

とはいえ、その後も幻魔大戦は「ハルマゲドン」や「幻魔大戦deep」「幻魔大戦deepトルテック」で続けられ、もう一つの完結編は「幻魔大戦deepトルテック」といっていいでしょう。

この複雑な幻魔大戦の系譜は今回の電子版の巻末に年表としてまとめられていますので、ご購入の際には参照してみてください。

……

この「ハルマゲドンの少女」がシナリオとして書かれたのは少し残念です。

「第三部 ビッグアップル壊滅」ではほとんど小説と化しているだけに、第一部から第二部のシナリオ形式が惜しいです。

とまれ、今、幻魔大戦シリーズを再読するならば、この「ハルマゲドンの少女」が最も面白いのではないでしょうか?

全ての幻魔大戦のエッセンスが詰め込まれた素晴らしい作品です。

© bluelady.jp

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コメント

  1. Keep9 より:

    私個人の意見ですが、あのシナリオ形式は、読者の人生観とか現実を見る感覚にまで侵食してきそうな「幻魔大戦シリーズ」に対する「虚構性への回帰・強調」だと思っています。実際、この後「めぞん一刻考」を経てウルフガイ復活へ至る過渡期の作品ということもあり、すでに作者自身は一旦幻魔世界からの離陸へ向けて無意識に準備を始めていたのかもしれません。

    • Lin より:

      Keep9さん、ありがとうございます。
      また、よろしくお願いします。

      ウルフガイがハヤカワ文庫で復活したので、また読んでみようと思ってます。

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