上橋菜穂子・荻原規子:この児童文学がすごい!

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平井作品も好きなのですが、近年は上橋菜穂子さんや荻原規子さんに、かなりはまりました。お二人は児童文学を代表する作家ということを知って驚きました。作品自体が児童文学のジャンルを超えてしまっているのです。
このお二人の作品に感銘したので作品をピックアップしておきたいと思います。

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獣の奏者(上橋菜穂子)

王獣と闘蛇という架空の生き物の存在するファンタジックな世界で、人の生き方や生き物との関わりを見事に描いた作品。完結編のクライマックスは久しぶりに涙しました。私が最初に闘蛇編を手に取ったときには完結編が出版されていましたので、けっこう分厚い本4冊を一週間ほどで一気に読んでいます。
児童文学というジャンルでここまで豊かなストーリーが生み出されていることに驚き、もっと児童文学のジャンルの小説を読みたくなりました。
(NHKでアニメ化されていたのですが、アニメの方はしっかり見たことはありません。)

作品リスト

  • 獣の奏者Ⅰ 闘蛇編
  • 獣の奏者Ⅱ 王獣編
  • 獣の奏者Ⅲ 探求編
  • 獣の奏者Ⅳ 完結編
  • 獣の奏者 外伝 刹那

鹿の王(上橋菜穂子)

(2015.4.11追記)
この記事を掲載したときには鹿の王を読了していませんでしたので、項目を立てませんでした。
本屋大賞受賞おめでとうございます。こちらのページも見てね。

作品リスト

  • 鹿の王 上
  • 鹿の王 下

レッドデータガール(荻原規子)

児童文学を代表するもう一人の作家が荻原規子さんです。最初に手に取ったのはレッドデータガールで、姫神が憑依した泉水子に平井和正の「悪霊の女王」や「地球樹の女神」のような共通点を見いだして大変喜びました。普通の学園生活と超自然現象を違和感なく表現する手法は圧巻です。大変読みやすい小説なので、ライトノベルといってもいいのかもしれません。(最近ではライトノベル風の表紙の文庫版も出ているようです。)

作品リスト

  • RDG レッドデータガール はじめてのお使い
  • RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧
  • RDG3 レッドデータガール 夏休みの過ごしかた
  • RDG4 レッドデータガール 世界遺産の少女
  • RDG5 レッドデータガール 学園の一番長い日
  • RDG6 レッドデータガール 星降る夜に願うこと

勾玉三部作(荻原規子)

次に読んだのが荻原規子の代表作「空色勾玉」。これは「白鳥異伝」「薄紅天女」と合わせて勾玉三部作として氏の代表作ですが、私は日本神話にうといものですから、かなり読みにくかったです。この三作品のなかでは、「遠子」のキャラクターが好きなのと豊田有恒のヤマトタケルシリーズを読んでいたこともあって「白鳥異伝」が一番好きです。

作品リスト

  • 空色勾玉
  • 白鳥異伝
  • 薄紅天女

西の善き魔女(荻原規子)

4冊分厚いハードカバーを読みました。フィリエルの活力に引っ張られて、中断せずに読めたのですが、やはり、この小説も長い物語だった。最後はSF的に世界創世の秘密に迫る。ヒロインが活躍するストーリーが好きなら、これで間違いないでしょう。

作品リスト

  • 西の善き魔女1 旅立ちの巻
  • 西の善き魔女2 戦いの巻
  • 西の善き魔女3 世界の扉の巻
  • 西の善き魔女4 星の詩の巻

風神秘抄(荻原規子)

最も好きな作品です。笛の力で鳥たちと心通わせる草十郎と舞姫・糸世。惹かれ合う二人は自らの不思議な力によって離ればなれになってしまうのですが、草十郎の力を失うこともいとわぬ願いが異空へ見失った糸世を取り戻す。ボヘミアンガラス・ストリートにも似た切ないストーリーなのです。
平井ファンにも絶対読んで欲しい作品です。
続編(「あまねく竜神住まう国」)が今月出たばかりで、読むのが楽しみです。

作品リスト

  • 風神秘抄 ※上下2巻本もあります

守り人シリーズ(上橋菜穂子)

短槍使いの女用心棒バルサを主人公にした一連の作品です。第一巻の「精霊の守り人」で出会った皇子チャグムとのストーリーをメインに据え、人間の世界(サグ)と精霊の世界(ナユグ)の関わりも読み応えがあります。
完結作品なので、一息に読めば面白さは倍増するはずです。

作品リスト

  • 精霊の守り人
  • 闇の守り人
  • 夢の守り人
  • 虚空の旅人 ※この巻はチャグムが主人公
  • 神の守り人 来訪編
  • 神の守り人 帰還編
  • 蒼路の旅人 ※この巻はチャグムが主人公
  • 天と地の守り人 第一部 ロタ王国編
  • 天と地の守り人 第二部 カンバル王国編
  • 天と地の守り人 第三部 新ヨゴ皇国編
  • 流れ行く者(短編集)
  • 炎路を行く者(短編集) ※実はこの本をまだ読んでない

現在、上橋菜穂子さんの「鹿の王」を途中まで読んでます。これも傑作の予感。

ユリイカに載っていた鼎談

ユリイカにお二人をそれぞれ特集した号があります。上橋菜穂子さんは2007年6月号、荻原規子さんは2013年4月号です。それぞれお二人の(荻原規子さんのときは佐藤多佳子さんを含め3人)の鼎談が載っています。

お二人のファンタジー好きは目を見張るものがあります。鼎談にもたくさんのファンタジー作品のタイトルが出てくるのですが、私にはほとんど分からないものばかりでした(ファンタジーをあまり読んでない)。唯一、フランク・ハーバートの「デューン 砂の惑星」(ファンタジーではないですよね)が分かったくらいです。

荻原さんが「デューンの第2部まではけっこう読めるけどその後は読んでいない」とおっしゃっているのですが、私も全く同じだったので、共感が深まりました。
また、上橋菜穂子さんが「荻原さんの作品には女神がいる」と指摘しています。このあたりは平井作品にも通じていて、ますます、荻原作品を好きになりました。