八犬伝といえば辻村ジュサブローの新八犬伝。新八犬伝は子供の頃夢中になった作品だが…

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photo by Ashley Van Haeften

昨年、私は八犬伝にはまり、さまざまな作家の八犬伝を知りました。
当然、その中で思い出されたのはNHKの人形劇「新八犬伝」です。
もう一度見たいと思ったのですが…

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辻村ジュサブローの新八犬伝を探す

学校から帰ると宿題もせずにテレビに釘付け、そのあとは決まって「宿題も終わってないのに…」とお小言を頂戴する日々でした。
そんな夢中になった作品がNHKの人形劇、辻村ジュサブローさんの「新八犬伝」です。

もう一度見たいと思い、DVDを探しました。今の時代エイトマンまでボックスセットが出るくらいなのですから、新八犬伝もあるはずと思っていたのですが…

NHK DVD 人形劇 新・八犬伝 劇場版
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NHK人形劇クロニクルシリーズVol.4 辻村ジュサブローの世界~新八犬伝~ [DVD]
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※新八犬伝は1話、20話、464話(最終回)のみ収録とのことです。

現在、手に入れられるDVDはこの2つのみだそうです。

(2015.7.6追記)

新八犬伝第86回(第1回から85回までの総集編)が見つかり、全国のNHK番組公開ライブラリーで公開中とのことです。

参照新八犬伝をもう一度見ようよ!

貴重な日本文化の喪失

NHKは大事なマスターテープを残さず、上書きしながら使っていたらしいのです。
天下のNHKが何をやっているんでしょうね?
この運用にはかなり憤慨いたしましたが、当時の状況(マスターテープはかなり高価だったらしいです)からは、いたしかたないのかもしれません。
(NHKだけではなく、どこの局も同様の状況だったらしい)

だれか、新八犬伝のテープを全話持っていないのでしょうか?
今の技術ならリマスターも可能なのでは?
持っている方はNHKに即連絡して下さいね。

(2015.7.6追記)
参照「番組発掘プロジェクト」:NHKアーカイブス

なぜ、八犬伝なのか?

私が、八犬伝にはまったのは、山田風太郎さんの「八犬傳」を読んだからです。

この作品は、「虚の世界」(八犬伝の物語)と「実の世界」(滝沢馬琴や葛飾北斎が登場する江戸時代の描写)が交互に展開される構成になっています。
実の世界では滝沢馬琴の生き様や生活感がひしひしと伝わってくる優れた物語です。
山田風太郎さんの忍法帖シリーズとは一線を画した作品で、文学的な価値の高い作品だと思っています。読んで損のない作品、おすすめです。

八犬傳 上(新装版) (廣済堂文庫)
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八犬傳 下(新装版) (廣済堂文庫)
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今ではKindle版も出ているようですね。

八犬傳(上)<八犬傳> (角川文庫)
八犬傳(上)<八犬傳> (角川文庫) image by Amazon

八犬傳(下)<八犬傳> (角川文庫)
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この、作品を読んだ私は八犬伝の世界に引き込まれ、さまざまな八犬伝に触れることになったわけです。

どうしても新八犬伝の世界を追体験したい方に

人形劇はないですが、原作本はありました。
脚本家の石山透さんが書いた本です。(石山透さんは同じくNHKの「タイム・トラベラー」の脚本も手掛けた方です。ラベンダーの香りをかぐと…懐かしいですね:原作は筒井康隆「時をかける少女」)

新八犬伝〈上の巻〉 (fukkan.com)
新八犬伝〈上の巻〉 (fukkan.com) image by Amazon

新八犬伝〈中の巻〉 (fukkan.com)
新八犬伝〈中の巻〉 (fukkan.com) image by Amazon

新八犬伝〈下の巻〉 (fukkan.com)
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坂本九ちゃんのナレーション文もそのまま入っていますので、人形劇の世界に浸れますよ。

芳流閣の決闘をメインにした作品

芳流閣の決闘は、名刀「村雨(村雨丸)」を滸我公方(こがくぼう)に献上するため登城した犬塚信乃が偽物とすり替えられたことに気づき、逃げ出す際、芳流閣の屋根上で犬飼見八(現八)と対峙する。
八犬伝屈指の名場面です。(伝説巨神イデオン上でのビームソードの戦いを思い出してしまいました。たぶんここから来ているのでは…)
名場面といえば牛若丸と弁慶の五条大橋の戦いも有名ですね。

この戦いをメインに据えているのが、栗本薫さんの里見八犬伝(21世紀少年少女古典文学館)です。
各ページに語句説明のコラムが付いていたりして、勉強にもなります。
1冊のみですので、芳流閣の決闘シーンをメインにせざるをえない事情もあったと思いますが、栗本薫さんが里見八犬伝を書いていた発見もあり、楽しく読ませて頂きました。

里見八犬伝 (21世紀版・少年少女古典文学館 第21巻)
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その他の作品

現代語訳 南総里見八犬伝(河出文庫):曲亭馬琴

やはり原作は必読でしょう。現代語訳が出ていますので、読みやすいです。

現代語訳 南総里見八犬伝 上 (河出文庫)
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現代語訳 南総里見八犬伝 下 (河出文庫)
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南総里見八犬伝(中公文庫):平岩弓枝

平岩弓枝さんの本は初めて買いました。

南総里見八犬伝 (中公文庫)
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伏 贋作・里見八犬伝(文芸春秋):桜庭一樹

着想は八犬伝からなのでしょうが、全く別物です。髑髏の顔の犬の表紙にひかれて買ってしまいました。アニメーション映画にもなりましたね。

伏 贋作・里見八犬伝
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犬神明:平井和正

この作品も八犬伝から生まれたと言っても間違いはないでしょう。

犬神 明1
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以上


八犬伝は永遠の名作です。ブーム再燃を願ってます。
他にも面白い八犬伝作品がありましたら、教えて下さいね。

……

以下のページもご覧下さい。

以前から「八犬伝」という作品に強い思い入れを持っています。 その原点は子供のころのNHK人形劇「新八犬伝」にあります。 ...

© bluelady.jp

www.bluelady.jp – recommendation

八犬傳(上)<八犬傳> (角川文庫)
八犬傳(下)<八犬傳> (角川文庫)
是非読んでみて下さい。おすすめの本です。

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