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消滅 マクラーレンMP4シリーズ – 第8回 – :近代マクラーレンで最も印象的なシルバーのマシン「MP4-21」「MP4-22」「MP4-23」


Photo by Jake Archibald MP4-23 

2006年のF1は前年チャンピオンのフェルナンド・アロンソとフェラーリのミハエル・シューマッハの戦いとなります。

ルノーとフェラーリのマッチレースのような展開になり、熱いシーズンでした。

B・A・Rはホンダとなり、スーパーアグリが参戦した年で、チャンピオン争いより日本勢の活躍の方に注目した年です。

そんな中、ホンダのジェンソン・バトンが第13戦ハンガリーGPで優勝したことが忘れられません。

その頃の私は勝ちすぎるシューマッハとビッグ・マウスのアロンソが嫌いだったので、日の丸のようなラッキーストライクカラーのマシンや後方をトロトロ走る佐藤琢磨の方が気になっていました。

フェルナンド・アロンソに敗れたシューマッハは2006年でF1を引退してしまうのですが、まだまだ十分にトップを取れる実力を持ちながらの引退に疑問を持ちました。

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MP4-21(2006)


photo by David Merrett 

2006年からマクラーレンのマシンはシルバーになります。
このカラーリングになってメルセデスとのコンビは「近代のシルバーアロー」を名乗るにふさわしいデザインになっています。(マクラーレンとのチームなので、純粋なドイツチームではありませんが…)

細く縛り込まれたフロントノーズとマクラーレンのカラーであるオレンジが精悍さを増しています。

私が大好きなマシンの一つです。

しかし、2006年シーズンはルノーのフェルナンド・アロンソとフェラーリのミハエル・シューマッハが強すぎたため、未勝利に終わってしまいました。

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MP4-22(2007)


photo by MrT HK 

マクラーレンのシルバーのマシンが真の実力を見せたのは2007年、フェルナンド・アロンソとルイス・ハミルトンがコンビを組んだ年です。

アロンソとハミルトンの確執がクローズアップされた年ですが、マシンは速さを持っていました。

アロンソとハミルトンが共に4勝をあげ、17戦中8勝をマークしています。

しかし、チーム内バトルが災いして、チャンピオンはフェラーリのキミ・ライコネンにさらわれてしまいました。

アロンソをナンバー1ドライバーと決めていれば絶対にチャンピオンとなったことでしょう。

さらに悪いことに、マクラーレンはスパイゲート騒動でポイントを剥奪され、幻のコンストラクターズ・チャンピオンに終わっています。

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MP4-23(2008)


photo by Andrew Basterfield 

2008年、マクラーレンは引き続き強さを発揮します。

この年、フェルナンド・アロンソはマクラーレンを離脱し、ルノーに移籍しました。

チャンピオン争いはマクラーレンのルイス・ハミルトンとフェラーリのフェリペ・マッサの戦いとなっています。

最終戦・雨のブラジルで劇的なフィニッシュを飾ったハミルトンが初めてのチャンピオンとなりました。

私は終始、フェリペ・マッサを応援していたので、ハミルトンに抜かれたティモ・グロックに腹が立ちました。

この年のフェリペ・マッサは実力的にはハミルトンより上でした。
ピットミスなどの不幸が重なり、最初で最後のチャンスを逃してしまいました。

まとめ

2007年高性能な「MP4-22」を擁していながらチャンピオンをフェラーリにさらわれたのはチームのせいだと思います。

フェルナンド・アロンソとルイス・ハミルトンをコントロール出来ていれば数年間マクラーレンが頂上に立っていたかもしれません。

この時の騒動で、アロンソもハミルトンも嫌いになりましたが、近年マクラーレン・ホンダでのフェルナンド・アロンソはとても好感が持てます。

2017年、なんとかチャンピオン争いに加わって欲しいドライバーです。

……

ここで取り上げた2006年から2008年は注目のドライバーがデビューしています。

2006年ロバートクビサが、2007年セバスチャン・ベッテルがザウバーからデビューを果たしました。

ベッテルがトロロッソのドライバーとしてフルシーズンを戦うのは2008年からです。

© bluelady.jp

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