
デヴィッド・ボウイは2002年、アルバム「Heathen」をリリースしています。
このアルバム「Heathen」は、盟友トニー・ヴィスコンティをプロデューサーに加え、2000年代で最も印象的なアルバムとなりました。
リリースは2002年6月10日。
同時にボウイは「ヒーザン・ツアー」をスタートさせます。
このツアーは6月から10月まで(※)の短期間でした。
※パオロ・ヒューイット「デヴィッド・ボウイ コンプリート・ワークス」TOブックス、2013.12.31。ISBN978-4-86472-212-4。によると、「ヒーザン・ツアー」は、2002年6月29日〜10月23日。
しかし、私の所有している音源には6月11日のものがあります。
「ヒーザン・ツアー」の特徴は、ベルリン期のアルバム「Low」の再現を行っていることです。
「Low」再現ライブは5ステージのみ
手元の記録によると、「Low」再現ライブは以下の5箇所のみ(※)。
- ニューヨーク(2002年6月11日)
- ロンドン(2002年6月29日)
- ケルン(2002年7月12日)
- モントルー(2002年7月18日)
- ベルリン(2002年9月22日)
しかも、「Low」の収録曲を順番通りに再現したのは、そのうちの最初の2ステージだけともいわれています(※)。
※申し訳ありませんが一部のネット情報なので、未確認としておきます。
「Low」再現ツアーの音源を探していました。
アルバム「Heathen」は、私の大好きなアルバムです。
そのアルバム発表と同時に行われた「Low」再現ステージの音源を探し求めていました。
既に所有しているものもあります。
2002年6月11日Roseland Ballroomで行われたステージ音源です。(「Heathen In New York」「LIVE LOW」)
前半はアルバム「Low」を完全再現。後半は「Heathen」の収録曲を、そのままライブで演奏するという、私にとってはこれ以上のステージはないという貴重な音源です。
しかし、悲しいかなオーディエンス録音で、音がいいとは言えません。
このステージの公式ライヴアルバムを出して欲しいと切望していました。
ほとんど諦めていたのですが、ついにサウンドボード音源が発売されたのです。
Montreux Jazz Festival(2002年7月18日)
発売されたといっても公式ではありません。発売元は「X-ray」です。
この音源は、先にも述べたようにステレオ・サウンドボード録音です。
しかし、やはり公式ではないので、音量がちょっと不安定でした。
特に2枚目が惜しいです。
Weeping Wallが入ってない
それに、このアルバムは「Low」を完全に再現しているわけではありません。
「Low」パートは以下の順です。
- Warszawa
- Speed Of Life
- Breaking Glass
- What In The World
- Sound And Vision
- Art Decade
- Always Crashing In The Same Car
- Be My Wife
- A New Career In A New Town
- Subterraneans
アルバム「Low」とは曲順が違っています。それに「Low」収録曲は11曲ですから、1曲足りません。
「Weeping Wall」が省略されているのです。
曲順が違っていてもいいから、「Weeping Wall」をやって欲しかったですね。
……
しかし、貴重なライヴのサウンドボード音源を聴けただけで、かなり満足しました。
所有していた「Heathen In New York」や「LIVE LOW」より、音は「Montreux Jazz Festival」の方が断然いいです。
買ってよかったです。
©bluelady.jp
オススメ
私はHMV&BOOKS onlineで購入しました。
在庫無しだったので、少し待たされました。

コメント
私が持っている同じ日のブートはeat a peach!レーベルから出されている「WAIT UNTIL THE CROWD CRIES」で入っている曲目は、全く同じですが、紙ジャCD3枚組で、3枚目がLOW SETです。
やはり「Weeping Wall」は入っていません。
aladdindogs さん、ありがとうございます。
「WAIT UNTIL THE CROWD CRIES」もモントルー(2002年7月18日)の音源ですね。
このモントルーの公演が「ヒーザン・ツアー」では、ベスト公演といわれているようです。
他にも同じ音源で「MONTREUX 2002(2CD)」といったブートがあります。
ちなみにフルセットは以下です。
Disc 1
1. Sunday
2. Life on Mars?
3. Ashes to Ashes
4. Cactus
5. Slip Away
6. China Girl
7. Starman
8. I Would Be Your Slave
9. I’ve Been Waiting for You
10. Stay
11. Changes
12. Fashion
13. Fame
14. I’m Afraid of Americans
15. 5:15 The Angels Have Gone
Disc 2
1. “Heroes”
2. Heathen (The Rays)
3. Everyone Says ‘Hi’
4. Hallo Spaceboy
5. Let’s Dance
6. Ziggy Stardust
7. Warszawa
8. Speed of Life
9. Breaking Glass
10. What in the World
11. Sound and Vision
12. Art Decade
13. Always Crashing in the Same Car
14. Be My Wife
15. A New Career in a New Town
16. Subterran
「Low」以外の選曲もいいです。
私の持っているHEATHENツアーのサウンドボード・ブートだと、
2002.7.1のパリ、オリンピア
「OLYMPIA 2002」(wardour)
「L’ OLYMPIA BRUNO COQUATRIX」
(BXP Records)
2002.8.5のカナダ、トロント「TORONTO 2002」(wardour)
「ANGELES HAVE GONE」(eat a peach!)
2002.9.24のパリ
「PHOENIX AT ZENITH」(GANJA)
2002.9.25のパリ
「Some Soul in a lonely world」(STTP)
あとマトリックス・ステレオ物で
2002.10.12のニューヨーク
「STEEL ON THE SKYLINE」(eat a peach!)
です。同じ音源が違うタイトルで他社からも出されていますし、ハーフオフィシャルで大手レコード店でも売られています。
2000年代になると、イヤー・モニター録音、オーディエンス録音をマトリックスにした物が増えました。
サウンドボード録音には、かないませんが、臨場感もあり結構聴きやすいです。
ライブ以外の、ラジオショー、TVショーもサウンドボード録音でブート化されているので、ブート深いですけど、流石に本人が亡くなっているので、最近は、過去作の焼き直しが次々に出てきています。
aladdindogs さん、ありがとうございます。
いっぱいあるんですね。
さすがです。
ここに書かれているなかで、一番音がいいのはどれですか?
しかも「Low」再現しているものがいいですが…
この中には「Low」を再現しているものはないんですね。
私は「Some Soul in a lonely world」を持っていました。
もうすぐ「ジギー・スターダスト:ザ・モーション・ピクチャー [50周年記念エディション/2CD+BLU-RAY] 」が届くんじゃないかと、ソワソワしています。
DAVID BOWIE / LIVE LOW 2002 (2CD)は「helden」のブートです。
ROSELAND BALLROOM NEW YORK, NY U.S.A. JUNE 11, 2002
「Heathen In New York」も同じ公演です。
セットリストは以下。
Disc 1
Low Album Complete
1. Introduction
2. Speed of Life
3. Breaking Glass
4. What In The World
5. Sound & Vision
6. Always Crashing In The Same Car
7. Be My Wife
8. A New Career In A New Town
9. Warszawa #1
10. Warszawa #2
11. Art Decade
12. Weeping Wall
13. Subterraneans
Heathen Album Complete
14. Sunday
15. Cactus
16. Slip Away
17. Slow Burn
Disc 2
1. Afraid
2. I’ve Been Waiting For You
3. I Would Be Your Slave
4. I Took A Trip On A Gemini Spacecraft
5. 5.15 the Angels Have Gone
6. Everyone Says “Hi”
7. A Better Future
8. Heathen (The Rays)
9. Hallo Spaceboy
10. Ashes To Ashes
11. Fashion
12. I’m Afraid of Americans
アルバムをコンプリートするようなライブ(しかも2枚のアルバム)は、大変めずらしいのでコレクションしておいてもいいかもしれません。
ただし、オーディエンス録音です。
これが公式で出たら、言うことないです。
Linさん、音の良さで選ぶならLinさんの持っている「Some Soul in a lonely world」があれば良いと思います。
私も以前から探していますが、「LOW」再現の完璧サウンドボードは見つかりません。
「ジギー・スターダスト:ザ・モーション・ピクチャー [50周年記念エディション/2CD+BLU-RAY] 」到着しました。
聴いてます。
(うれしさのあまり)気のせいかもしれませんが、いい音になったような…
クリスタルケースに入っていた昔と比べたら、雲泥の差です。
「モーピク」Blu-ray届きました。
音もいいですけど、Blu-rayの画質が格段に良くなりました。
出来れば、オーバー・ダブは取り除いて欲しかったけど。
1973年のジギー・ライブを高画質、高音質で見れるだけで、ありがたいです。
aladdindogsさん、私も全部みました。
色が鮮明になっていますね。
ジェフベックが参加した「Round And Round」がいいです。
その後直ぐに「さよなら」していますね。
Linさん、「ジギー・モーピク」30thアニヴァーサリーのDVDを今見比べてみると、画像は、ボヤけているし、フィルムにキズは入りまくりだし、こんなに酷かったんですね。
amazonのレヴューで、DVDと余り変わらないなど言っている人がいますが、いったい何処を観ているんですかね。
DVDはベックも入っていないし、もう捨てていいです。
aladdindogsさん、ありがとうございます。
やっぱり、比べてないのだと思います。
印象としては同じかもしれませんが…
私が気になったのは画角です。
16対9じゃないので違和感がありました。
これは「ムーンエイジデイドリーム」も同じように感じました。
この画角に実はちょっと驚きました。
最近の映画になれてしまうと、この5対4に近い画角はびっくりします。
Linさん、おはようございます。
ボウイオフィシャルから、「PINUPS」50THアニヴァーサリーの告知がされました。
ハーフ・スピード・カッティングのブラックヴァイナルのみの発売です。
出来れば、未発表曲を加えた豪華2枚組CDを出して欲しかったです。
「モーピク」も73年のアニヴァーサリーですから、「ジギー」「アラジン」のaladdindogsアニヴァーサリーCDはスルーされたんでしょうね。
これ以降、楽しみなアニヴァーサリーCDは出て来るんでしょうか?
そろそろ、エラBOX6の告知もありそうですが。
aladdindogsさん、ありがとうございます。
David Bowieのニュースが迷惑メールに振り分けられていて、気づきませんでした。
「PIN UPS」はアナログのみなんですね。
今年の公式は映画と「Ziggy Stardust And The Spiders From Mars: The Motion Picture Soundtrack」ですね。
ボックスセットに期待してます。