書籍の電子化・自炊のはじめ方
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やっぱりジョナサン・バーンブルックはすごかった。2017年4月6日「DAVID BOWIE is」寺田倉庫の公式インタビュー

アーティストデヴィッド・ボウイの世界


Photo by Jens Tenhaeff 

ジョナサン・バーンブルックが「DAVID BOWIE is」の終幕間際に来日し、トークショーが行われたことは知っていました。

東京に在住していたら絶対行ったのにと、残念に思いました。

このときの模様は動画でも紹介されています。

参照 『DAVID BOWIE is ジョナサン・バーンブルック プレミアム・トークショー』ハイライト映像公開(davidbowieis.jp)

最後の質問のみなのが残念です。全部公開してくれればうれしいのですが…

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ジョナサン・バーンブルック公式インタビューに触れて

「DAVID BOWIE is」の会場限定で発売された「★」12インチ・カラーレコードが5月12日にソニーミュージックショップで限定発売されることが告知されました。

同時に4月のジョナサン・バーンブルックの公式インタビューも公開されています。

参照 彼の死後も、ボウイの音楽をふさわしい形で視覚化し、
ファンに納得してもらえるように努めているんだ
ジョナサン・バーンブルック 来日インタビュー
(sonymusic.co.jp)

ジョナサン・バーンブルックがデヴィッド・ボウイとどのように関わり、ヒーザン以降のアルバムのアートワークを作り上げていったのかがよく分かるインタビューとなっています。

さらに、それぞれのアートワークの解説が興味深い内容です。

是非、精読してみて下さい。
感じることが多数あるはずです。

私もこのインタビューに心を動かされました。
以下にまとめてみます。

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ピクチャー・シングル「ヴァレンタイン・デイ」や限定豪華版の『DAVID BOWIE is』図録

バーンブルックのインタビューでは、いくつかのことがらが心に残りました。

その一つは「ヴァレンタイン・デイ」のピクチャーシングルの中央の穴についてです。

ターンテーブルにレコードをセットするための穴を聖痕に見立てるバーンブルックの感性の鋭さは刮目にあたいします。

もう一つは限定豪華版の「DAVID BOWIE is」図録についてです。

この図録はデヴィッド・ボウイの公式サイトで今でも取り扱っている商品です。(以前から存在は知っていたのですが、高額で手が出ませんでした。)

参照 DAVID BOWIE IS . . . PERSONAL PORTFOLIO: BLACK EDITION – BOOK(store.davidbowie.com)

このモノクロームのデザインはボウイの死後に図らずも意味を持ってしまいました。

「★」のアートワーク同様、企図しないものがデザイン的な意味を持ってしまった事実に感動しています。

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ザ・ネクストデイのアルバムジャケットの原案について

「DAVID BOWIE is」ではザ・ネクストデイのカバーデザインの発展が紹介されていました。
これについて、デヴィッド・ボウイから苦言を呈されたようです。

……

私が興味を持ったのはデヴィッド・ボウイが最初に抱いたイメージ(原案は後述のWhere Are We Now?のアートワークに近い)がかなりの完成度を持っていた事実です。

ソウル期のステージ写真を逆さにし、「The Next Day David Bowie」の文字を載せただけのシンプルなものです。

が、このままでもジャケットに使えたのでは。
その証拠に同じ構成で、バーンブルックの書体を載せたものがシングル「Where Are We Now?」のアートワーク(イメージ? フィジカルで存在するかは不明)になっています。

参照 Where Are We Now?(wikipedia.org)

このことは、デヴィッド・ボウイがデザイナーとしても鋭い感覚を持っていたことを示しています。

ラザルスのアルバムアートワーク

ラザルス
ラザルス image by Amazon

ジョナサン・バーンブルックはアルバム「ラザルス」のアートワークも手がけています。

実は私はこのジャケットが嫌いです。

ジョナサン・バーンブルックの特徴はミニマルなデザインと書体デザインにあると思っているのですが、このアートワークだけは「らしくない」と感じています。

少し凝り過ぎなのでは?

バーンブルックが認めているように「デザインをするときの相談相手がいなくなった」ことが要因なのかも知れません。

このアルバムアートワークにはデヴィッド・ボウイという大きな存在を失ったことが現れているような気がするのです。

© bluelady.jp


コメント

  1. aladdindogs より:

    最新ニュースです。
    「クラックド・アクター」CD化決まりました!

  2. aladdindogs より:

    嬉しいですけど、だったらアナログいらなかったなぁ。

    • Lin Lin より:

      aladdindogsさん、ありがとうございます。
      このニュースはうれしかったです。
      案外早かったですね。
      レコード・ストア・デイで出たら1年ぐらいはCDのリリースを見送ってもいいのではと思います。

    • Lin Lin より:

      ハンキードリーとジギー・スターダストのゴールド・ヴァイナルの発売も告知されていますね。
      海外ではアナログブームが加速する一方でしょうか?
      やっぱりアナログプレイヤー買おうかな。

  3. aladdindogs より:

    アナログプレイヤー、安いので良いと思いますよ。

    米英では、まだまだ貴重なアナログが出ると思いますし、過去の物でCD化されていない物もありますので。

  4. aladdindogs より:

    デビッド・リンチが映画製作から引退したみたいですね。
    彼のもっと凄い映画が見たかったです。
    テレビシリーズの「ツイン・ピークス」の続編はどうなんでしょう?

    • Lin Lin より:

      aladdindogs さん、ありがとうございます。
      私は「ツイン・ピークス」の映画版を借りてきたばかりで、まだ観ていません。
      大きな人がどんどんいなくなりますね。

  5. aladdindogs より:

    とりあえず、1月からのDAVID BOWIE isのフィーバーは終わりましたね。
    「クラックド・アクター」のCDは出ますが、その後は10月のBOXまでに、何か出ますかね?

    • Lin Lin より:

      aladdindogsさん、ありがとうございます。
      「クラックド・アクター」は楽しみです。
      他にもライブ盤がでてくれるとうれしいです。

      このほかに有名なライブ音源はどのくらいあるのでしょうか?

  6. aladdindogs より:

    公式に発売されていない音源で有名どころですと、1983年の「シリアスムーンライト・ツアー」、1990年の「サウンド+ヴィジョン・ツアー」、1996、97年の「アウトサイド・アースリング・ツアー」が海賊盤では出てますね。

    海賊盤になってない物もきっと沢山あると思いますので、まったくの未発表が聞きたいです。

    • Lin Lin より:

      たしかにそれらの音源には興味があります。
      ブートでは聴いたことがあります。

      もし公式で発表されたら、トニー・ヴィスコンティがどんなふうにしてくれるのか、楽しみですね。

  7. 名無しの音ちゃん より:

    『ラフは見せてはいけない。できあがった作品に自信を持つんだ。』
    とボウイがジョナサン・バーンブルックにアドバイスしたのは
    芸術家としての強いプロ意識を感じます。
    (いつも穏やかで、全部お任せ―。みたいなイメージがありますが…)
    注文も多かったようで、ボウイ自身がイメージコントロールしていたことが
    変幻自在の作品群にも一貫性を感じさせられる要因なのかもしれません。

    • Lin Lin より:

      名無しの音ちゃん、ありがとうございます。

      『ラフは見せてはいけない。できあがった作品に自信を持つんだ。』
      これは凄いです。

      たしかにラフを見せてしまうと、あらぬ方向に進んでしまうことがあります。
      アーティストと商業デザイナーは少し異なると思うのですが、このアドバイスには真理があります。

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