書籍の電子化・自炊のはじめ方
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ニルヴァーナの美しさが分からなくて困っています。

音楽情報


Photo by julio zeppelin 

ロック史において、グランジ・ムーブメントを巻き起こした最重要のバンドがニルヴァーナです。

私もボウイのロックにのめり込むと同時にニルヴァーナの名前とアルバム「ネヴァーマインド」を知りました。

私が「ネヴァーマインド」を知ったきっかけは、ロック誌で「これほどに美しいアルバムを聴いたことがない」という評を読んだことです。

そして、このアルバムはまだまだ売れ続けているのです。

参照 ニルヴァーナの『ネヴァーマインド』、350週目の全米トップ200入りを果たしたことが明らかに(NME Japan)

……

私がニルヴァーナを知った時には既にカート・コバーンは亡くなっていました。

発表されていたのは3枚のアルバムだけです。

前述の「ネヴァーマインド」を聴いた後、「イン・ユーテロ」を聴きました。

私は結局ファーストアルバム「ブリーチ」は聴かずじまいになってしまいました。

それでもボックスセット「ウィズ・ザ・ライツ・アウト」は発表と同時に購入しています。

このボックスを購入したということは、ニルヴァーナを気にいったからということに間違いないのです。

しかし、のどに刺さった魚の小骨のように、いつまでも違和感を感じ続けていることがあるのです。

それが、「ニルヴァーナの美しさ」ということなのです。

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ニルヴァーナの美しさとは?

ネヴァーマインド
ネヴァーマインド image by Amazon

「ネヴァーマインド」のジャケットのインパクトが強く、ニルバーナとイコールのようになってしまいました。

このジャケットはとてもきれいだと思います。
しかし、お札を追いかける様子はシンプルな美しさではないということを表してもいるようです。

そして、初めてこのアルバムを聴いたとき、その音楽に「美しさ」を感じることが出来ませんでした。

「グランジ」というジャンルはどちらかというと汚れたイメージであり、このアルバムもそうした印象の方が強かったのです。

 

イン・ユーテロ<デラックス・エディション>
イン・ユーテロ<デラックス・エディション> image by Amazon

さらに「イン・ユーテロ」を聴いて、まるで破壊を音にしたような印象を持ちました。

しかし、「Rape Me」には、退廃の中の美しさを感じることもできたように思います。それはダイヤモンドをわざと泥の中に練り込んだようなもののように感じました。

…あるいは、ニルヴァーナの評価の高さに美しさを感じようと努めただけだったのかもしれません。

 

ニルヴァーナ・ボックス
ニルヴァーナ・ボックス image by Amazon

感じたと信じた「ニルヴァーナの美しさ」を確認するために「ウィズ・ザ・ライツ・アウト」を購入しました。

ところが期待外れでコレクションとしての喜びしかもたらしてくれなかったのです。

 

…このような流れで、今でも「ニルヴァーナの美しさ」を理解出来ずにいます。

でも無性にニルヴァーナを聴きたくなることがあります。

何故なんでしょうね?……

 

分からないニルヴァーナですが、カート・コバーンのデヴィッド・ボウイのカバー「世界を売った男(The Man Who Sold the World)」は本当に美しいと思ってます。

YouTubeNirvanaVEVO

こんな感覚でいいのかな?

© bluelady.jp

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ネヴァーマインド

世界を売った男<2015リマスター>

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コメント

  1. koic より:

    う~ん、私は「Nevermind」を美しいと感じたことはあまりありませんね。英語を母国語としていないのでカートの歌詞が英語圏の人々にどれ程の影響を与えたのかは分かりかねますが、サウンド的には適度にハードで適度にメロディアスなところがウケた一つの要因だと思います。

    私は「In Utero」の方が好きですね。特に「Scentless Aprentice」。精神的にしんどい時に聴くと「癒し」を感じます(苦笑) 

    「In Utero」のカートのギターは「Nevermind」より破壊的でハードに聞こえますが、実はシンプルで分かりやすいメロディ。クリスのベースもシンプル。デイヴのドラムもとてもハードに叩いているけど、そんなに難しいドラミングではない。

    「In Utero」は歌詞に難解なところはあるけど、感情的にはストレートでJohn Lennonの1stに近い気がします。「Nevermind」の曲なら「Come As You Are」、Wipersのカヴァーだけど「D-7」、ベストアルバムの「You Know You’re Right」もそうかな?

    Nirvanaに美しさがあるとしたら、この辺りじゃないかな?と思っていますが、的外れなコメントですみません。

    • Lin Lin より:

      koicさん、ありがとうございます。参考になりました。
      「これほどに美しいアルバムを聴いたことがない」というコメントさえなければ私も悩まなかったんですが。
      そこから入っているので、訳が分からなくなりました。

      カート・コバーンはジョン・フルシアンテみたいだな〜と、最近は思っています。

  2. より:

    ブートレグを集めて、現存するライブ音源の8割位を聞いているほどのヲタですが、
    基本NIRVANAの初期の曲はいわゆるパワーコードなど、わかりやすい進行の曲が多いです。
    ただNIRVANAの場合、意図的や即興で少しずらしたりはしています。
    これによって、すこし曲が不安定になって、より破壊的な気持ちにしてくれるかなと。

    そして多分「美しい」という評になっているのかなと思う部分は、メロディですね。
    (基本的に)コードを無視してつくっているので、コード進行はいわゆるロック!
    なのに、メロディだけは綺麗だったりします。
    分かりやすいのはNEVERMINDだとIn bloomの2:50位のギターソロ、
    音は歪ませてるので分かりづらいですが、メロディは綺麗と感じるかなーと。
    Come As You Areとかも、コードは典型的な当時のロックなのに、
    メロディは不釣り合いなほど綺麗です。

    当時全米を満喫してたロックはオラオラ系で、メロディもオラオラ!って感じで、
    NIRVANAは(歪ませているとはいえ)メロディが綺麗なため、
    そういう評になったのかなと。ギターソロに注目して聞くと良いかと思います。

    とまぁ書きましたけど、聞きまくってる自分としては、
    ライブアルバムの「From the Muddy Banks of the Wishka」の1曲目というかイントロで、
    カートが雄叫びを上げているのですが、
    そういうコードとかメロディとか歌詞とかそーいうのはどうでもよくって、
    腹の底から大きな声を出したかっただけなんだろうなぁと思っていますw

    長文失礼しました。

    • Lin Lin より:

      冬さん、書き込みありがとうございます。
      なるほど〜という感じです。
      また、いろいろ書き込んで下さいね。

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