心に響かなかったホンダF1活動終了会見。地に落ちたホンダブランド。

Photo by nhayashida

 

コロナ禍で懸念されていた2022年以降のホンダのF1参戦は結局「終了」となってしまいました。F1からの完全撤退を意味します。

2050年までに二酸化炭素の排出をゼロにする「カーボンニュートラル」を目標に掲げた会見も、矛盾だらけのように感じました。

マクラーレンに見限られ、ホンダパワーユニットを使用するチームは、もうないのではないかと言われてまでF1参戦を続けたホンダ。

やっとF1チャンピオンを狙えるチーム、レッドブル組んだのもつかの間、あっさりと「終了」してしまうとは。

残念というより悲しいです。

参照 ホンダ F1撤退 記者会見(質疑応答)(f1-gate.com)

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ホンダ、2050年に向けてのカーボンニュートラル?

今回のF1活動終了は長期計画「2050年カーボンニュートラルの実現」にむけてだということを八郷隆弘社長は強調していました。

このことがどうしても空々しく聞こえてくるのです。

「レースはホンダのDNA」という理念も虚しいです。

フォーミュラEに参戦するわけでもなく、インディについては少なくとも2030年までは継続することを発表しています。

ならば、なぜF1だけやめるのでしょう。

F1の現在のパワーユニットはハイブリッドであり、その技術力はカーボンニュートラルを実現していくために欠かせない技術と言いたいようですが、それならF1は継続すべきなのではないでしょうか?

メルセデスはF1参戦の効果を積極的に市販車に投入する計画を持っています。

メルセデスの動きを知っていれば、ホンダの目標は全く説得力を持たないはずです。

メルセデスの取り組み

メルセデスはカーボンニュートラルを2039年を目指して推し進めています。
ホンダよりも10年早いわけです。

カーボンニュートラルを目指した技術「有機バッテリー」はすでにコンセプトカーに採用されています。

さらにメルセデスはF1の技術を市販車に導入することが決まっています。

エレクトリック・エキゾースト・ガス・ターボチャージャー(EFGT)というのがそれです。
モーターでコンプレッサーの回転を高めて、ターボラグをなくすることができます。

このEFGTはF1のMGU-Hをそのまま市販車に投影した技術です。

メルセデスの取り組みを知った上でホンダの動きを評価すると、かなり遅れていることが分かります。

実際、F1でもメルセデスには勝てないわけですが…

ホンダにもF1参戦をもっと現実の業績に繋げてほしかったと思います。

ホンダはメルセデスに負けたまま

今回のF1活動を終了するという決断によって、ホンダはメルセデスに勝つチャンスを失ってしまいました。

一般の市場において、メルセデスに立ち向かうことは、ほとんど不可能でしょう。

F1という限られた世界なら、再び世界制覇も可能だと思って応援を続けてきたのですが、この6年のエネルギーはかなり虚しいものになってしまいました。

「一つの目標であった優勝」と言われようとは思いませんでした。
一つのレースの優勝などF1参戦の目標ではなかったはずです。

チャンスは2021年のみ

ただしホンダの活動は来年もあります。
新しいパワーユニットも投入されます。

もし2021年、F1という世界最高峰の舞台でメルセデスに勝つことができれば、ホンダは輝かしいブランドとして世界に認知されることになると思うのですが…

それも夢物語です。

継続することが夢を終わらせないことだったのです。
負けてもチャレンジする意思がホンダだと思っていたのですが…

会見によってモヤモヤした感情だけが残りました。
ホンダはF1撤退を誰でも考えつきそうな当たり障りのない理由にしてしまったことが許せませんでした。
怒りすら覚えます。
ホンダエンジンを応援する気も失せました。

いっそ、コロナ禍で「撤退」と言ってくれた方が気持ちがよかったと思います。

我ながら、ここまで失望するとは思ってもみませんでした。
ホンダは「The Power of Dreams」じゃなかったということです。

レッドブルを置き去りにするような撤退にならないことを祈ります。

© bluelady.jp



コメント

  1. 中村 より:

    管理者LIN様
    おはようございます。

    2014年から始まった現在のPUですが、2025年までの予定なので最後まで続けて欲しかったです。
    ホンダは1年遅れの2015年の参入で、他のサプライヤー(メルセデス、フェラーリ、ルノー)に対して初期は遅れを取りハンディを背負っていましたが、良くここまで追い付いて来ただけに残念です。
    レッドブルとアルファタウリ(トロロッソ時代も含め)と言う
    これ以上無いコンストラクターと組めたのも良かった。
    今シーズン残りと来シーズンで見納めになりますが、
    引き続き応援見守っていきたいです。

    マックス・フェルスタペンは、
    2021年を最後にレッドブルを卒業して他のチームに移籍しても誰も批判を言わないのでは無いでしょうか?
    フェラーリ、ルノーのPUではメルセデスに追い付けない。

    • Lin より:

      中村さん、ありがとうございます。
      レッドブルにホンダF1の知的財産権を買い取ってPUの自社開発して欲しいです。
      ホンダの技術者を大量に引き抜くことができるかな?

  2. 中村 より:

    ありがとうございます。
    そうですね。
    どこかスポンサー付いてバッジネームで、ホンダPU継続という形で?TAGポルシェの様に、TAGホンダのネーミングですね(^.^)
    ホンダの田辺さん達、PU開発スタッフをレッドブルグループにリクルートして。
    ホンダに残ってもレース関連以外の仕事させられる?

  3. 中村 より:

    フェラーリPUが勢い無くしているので、
    ホンダPUの技術(開発スタッフ込み)を生かせる手段ないでしょうか?
    ラウダ亡き後、ゲルハルト・ベルガーがフェラーリのテクニカルアドバイザーとなって、
    ホンダとフェラーリの仲人の役割をする。
    そこで田辺氏をフェラーリのPU部門のエンジニアとして迎え入れる。
    ベルガー氏と田辺氏は、マクラーレンホンダ時代コンビだったので。

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