書籍の電子化・自炊のはじめ方
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アンドロイド美女は誰? 平井和正が生み出したキャラクター:レオノーラ・お雪・虎2・ベアトリス王女・ムーンライト・杉村由紀・杉村優里

真幻魔大戦で登場する「杉村優里」。彼女は「東丈」から「アンドロイド美女」と呼ばれます。
彼女の容姿でぴったりくるのはやっぱり「生頼範義」氏の挿画のイメージです。

平井作品の中で美女は沢山出てきますが、アンドロイド美女はみんな同じ人なのではないでしょうか?
今回はちょっとフランクにアンドロイド美女の系譜を探ってみましょう。

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アンドロイド美女を探す

私が思いつく平井作品のアンドロイド美女をどんどん挙げていってしまいましょう。

●やっぱり当人、真幻魔大戦所属の「杉村優里」
●レオノーラの「レオノーラ」(この人は本当のアンドロイド)
●アンドロイドお雪の「お雪」(同上)
●真幻魔大戦の「ムーンライト」
●幻魔大戦所属の「杉村由紀」
●ウルフガイシリーズ「虎2」
●新幻魔大戦「ベアトリス王女」
●……

う~あんまり思いつきませんでしたね。

彼女たちを時系列に並べ替えると

●レオノーラ
●お雪
●虎2
●ベアトリス王女
●ムーンライト
●杉村由紀
●杉村優里

ですね。

ムーンライトをどこにいれるか迷いました。

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アンドロイド美女の転生

「レオノーラ」はそのまんま「お雪」に転生を遂げたことは疑いようのないところです。
問題は「お雪」から「虎2」への流れです。
「お雪」の最後は、超A級アンドロイド「ケイ」に銃で撃たれ超高層ビルの窓から転落しています。
「レオノーラ」同様悲劇的な「死」をとげた彼女は「アキ」への愛を昇華させ人間に生まれ変わることになったのです。
奇しくも「ケイ」は「アンドロイドお雪」のラストで「やっぱり殺人だったのかしら」と懐疑します。
そして「お雪」は「ウルフガイシリーズ」でクールな「虎2」へと生まれ変わったようです。
情熱的な愛を奪われて、冷静な「虎2」へ移行してしまった。こう考えるのはすこし強引でしょうか?
後に「キンケイド署長」と熱烈な恋におちることになりますが、ここで「虎2」はもう一度生まれ変わっているような気もします。

さてウルフガイの世界が頓挫してしまった後を受け継ぐことになった幻魔世界で全人類への愛を持った女性、人類を救うことにすべてをかけた女性「ベアトリス王女」がなぜか「虎2」にダブってしまうのは私だけでしょうか?
一度愛を奪われた「虎2」は世界を変えて「愛の化身」として復活をとげたのではないでしょうか?

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幻魔世界は転生だらけ

幻魔の侵攻によって滅亡する世界で「ベアトリス王女」はどうなったのでしょうか?
「お時」への警告を発した後の彼女の消息は知れませんが、そのとき次元関門を通って「お時=ムーンライト」の意識に復活を遂げているのではないでしょうか?
もともと「お時」は「千波」と「お蝶」の意識接合体なわけですから、もう一人ぐらいくっついてもおかしくありませんね(?)

「お時」が「ムーンライト」と名乗るまでには様々な事件があったはずですが、その間、人間的な成熟度を増した結果、「ベアトリス王女」その人になってしまったのかもしれません。

こうして後は幻魔大戦へ。「ムーンライト」「杉村由紀」「杉村優里」が同一存在であることは間違いありません。

このように「アンドロイド美女」はすべて同一存在だった。ということでめでたしめでたしです。

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