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ホンダ RA615H・V6パワーユニットと「サイズ・ゼロ」の懸念

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photo by Nik Aizu

さて、今回もF1 GPニュースを見た後でマレーシアGPを振り返ってみたいと思います。
前回のF1 GPニュースは開幕戦だっただけに、いろいろ興味深かったですが、今回はレース状況の分析に終始した感があります。
マレーシアGPのタイヤはミディアムとハードで、タイヤには最もきついサーキットの一つです。
セパン・インターナショナル・サーキットはヘルマン・ティルケが最初に設計したサーキットだそうです。(次の上海もティルケ・デザイン)

今回は私の興味のあったことのみをまとめています。
(レース観戦ではマクラーレン・ホンダの状況のみに集中していたので、よく分からないことも多かったのですが、F1 GPニュースでフェラーリの勝利を確認できて良かったです。)

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フェラーリの勝因1:車のデグラデーション性能

フェラーリの車の特性としてデグラデーションの少なさが上げられます。セパンのようにタイヤにハードなサーキットの場合はタイヤのデグラデーションの少ない方が有利です。そのため、メルセデスに十分に対抗できたようです。メルセデスはリアのデグラデーションが大きいと言われています。

実際、ベッテルは2ストップ(ミディアムーミディアムーハード)で完走しています。ライコネンにしてもスタート時のトラブルがなければ、2ストップも可能だったと思われます。
メルセデスは3ストップ。フェラーリの車とメルセデスの車ではミディアム・タイヤの保ちが大きく異なっていたということが、勝敗を分けたと言えます。

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フェラーリの勝因2:セーフティー・カーの対応

ベッテルはコース上にステイアウトしましたが、メルセデスはすぐにタイヤ交換を実施。この対応によって、デグラデーション性能の劣るメルセデスの勝機は無くなってしまったと言わざるをえません。セーフティー・カーがアウトした後、コース上にとどまったフォース・インディアのヒュルケンベルグに抑えられ、ベッテルが逃げることを許してしまっています。

前回の記事で

振り返ると序盤のセーフティーカーのタイミングで全て決まったかな?

と記していますが、まさにその通りだったようですね。

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マクラーレン・ホンダの状況

マクラーレン・ホンダの2台はリタイアに終わっています。
レース前の川井ちゃんの解説で「バトンもMGU-H、ICE、ターボを交換している」と言っていたことが気になりました。
開幕戦で完走したバトンですが、マグヌッセンが壊したアロンソのエンジンと全く同じ状況でマレーシアGPを戦ったということになります。

荒井さんのインタビューから

●アロンソのリタイア原因

ERSのトラブル

●バトンのリタイア原因

ターボ

ということが分かりました。
バトンのパワーユニットは既に2機のターボを失ったことになってしまいました。

パワーユニットについては、レギュレーション上5機目を使うことを許すことが検討されているようなので、期待して見守りましょう。

マクラーレン・ホンダ「サイズ・ゼロ」のこと

去年のフェラーリのパワーユニットは空力を追求したために絞り込みすぎて熱のマネジメントが上手くいかなかったようです。結果、パワーが出ず失敗作でした。
ロン・デニスが「サイズ・ゼロ」と呼んだホンダのパワーユニットとマクラーレンシャシーの統合にも、同じことが起こっているのではないかと心配しています。
明らかに他社パワーユニットより小さいホンダパワーユニットも熱問題で序盤苦労しています。
マクラーレンのシャシーが良さそうなだけに、パワーユニットで足を引っ張らないように願ってます。

ただ、マレーシアGPのフリー走行ではトラブル・フリーだったこと。レースではフォース・インディア、ザウバー、レッド・ブルといった調子の出ないチームとは、そこそこ戦えたことはポジティブですね。

上海GPに期待しましょう。

参考番組及び参考サイト

フジテレビNEXT F1GPニュース

ESPN F1

F1-Gate.com

© bluelady.jp


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