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市川崑監督、石坂浩二主演の金田一耕助シリーズは女性の愛憎を描いた傑作!

今年(2020年)に入ってから、石坂浩二の金田一耕助シリーズを全巻観ました。

全5作、いずれも1970年代の作品です。(2006年にリメイクがもう1作あります)

その映像を今観ると画面の粗さが劇中の時代にマッチして、とてもいい感じに思えました。

1970年当時はそんなに入れ込まなかった作品ですが、かなり印象に残りました。

オープニングのクレジットタイトルなどは新世紀エヴァンゲリオン(庵野監督)にも影響をあたえたのかな?

…などと思いながら、本当に楽しめました。

金田一耕助は石坂浩二以外にも演じています。

映画では西田敏行、豊川悦司が演じたものも観ました。

石坂浩二の演じた金田一耕助がもっとも馴染めました。

テレビシリーズでは古谷一行の金田一耕助もよく覚えています。

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犬神家の一族(1976年作品)

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この作品をアマゾンプライムで見はじめたのが、金田一耕助シリーズに、はまったきっかけです。

石坂浩二が若く、とても懐かしくみはじめました。

石坂浩二の演じる金田一耕助は、刑事コロンボを彷彿とさせるので、役作りの参考にされたかもしれません。

また、あまりにも懐かしい音楽でオープニングするではありませんか。
この作品が角川映画の第1作目だと、はじめて気付きました。

私の所蔵している「角川映画主題歌集」も、この曲「愛のバラード(Instrumental)」でオープニングします。

角川映画主題歌集
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この曲が本当によい曲で、オープニングを観ただけでも満足しそうでした。

島田陽子、坂口良子、あおい輝彦らの配役も、とくに懐かしかったです。

この第一作が金田一耕助シリーズでは最高の作品だと思います。

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悪魔の手鞠唄(1977年作品)

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悪魔の手鞠唄も傑作です。

この作品、市川崑監督の描く女性の愛憎を最も表現していると思います。

市川崑監督の金田一耕助シリーズは、どの作品も序盤で犯人が分かってしまう傾向があります。

この作品も同じく、です。
ひょっとすると配役を見ただけで、犯人は誰か分かってしまうかもしれません。

たぶん、市川崑監督の金田一シリーズは推理ものを企図していないのでしょう。

女性の愛憎、特に犯人がなぜ犯罪を起こすことになったのか、その心情と背景を描くことに主題が置かれているように思います。

金田一耕助ですら、ただの脇役のように見えてしまうのは、私だけでしょうか。

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獄門島(1977年作品)

獄門島[東宝DVD名作セレクション]
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この第三作目までの金田一耕助シリーズはどれを観てもおもしろいでしょう。

私は、ここまでの作品で三部作として終わってくれれば、石坂浩二版の金田一耕助シリーズは真の傑作といえたはずだと思うのですが…

ここまでの3作品をみてくると、名探偵という一般的な金田一耕助の評判はどこから来るのか、分からなくなります。

金田一耕助は事件に関わっていながら犯行を防ぐことが出来ません。また犯人の女性を決して救うことが出来ないのです。

まあ、そこが作品の哀愁を強めているんですけど…

女王蜂(1978年作品)

女王蜂[東宝DVD名作セレクション]
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今まで登場した犯人の配役を全て登場させた絢爛たる作品。

「女王蜂」の犯人は、今までのように配役を見ただけでは分からず、一ひねり加わっていました。

しかし、これまでの三作に比べるとパワーダウンを禁じ得ません。

市川崑監督の金田一耕助シリーズには坂口良子、草笛光子、加藤武、三木のり平 らの俳優が繰り返し出てきます。

それだけでなく、金田一耕助の役回りやストーリー展開から、だんだん、水戸黄門のような予定調和を感じる作品になってしまった気がします。

病院坂の首縊りの家(1979年作品)

病院坂の首縊りの家[東宝DVD名作セレクション]
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桜田淳子の熱演が際立ちます。

しかし、序盤で、あからさまに犯人が分かるシーンが出てきてしまうのが残念です。

この作品は、ひと味違った金田一耕助が描かれています。

今までの作品では、金田一耕助は意図せず犯人の自殺を許してしまいます。

しかし、この作品では犯人が死んでいくのを見届けるシーンがあります。
それは金田一耕助の優しさを描いているものなんですが…

これまでの作品も、本当は分かっていて見逃しているということを暗示しているのではないでしょうか。

犬神家の一族(2006年作品)

犬神家の一族(2006)
犬神家の一族(2006) image by Amazon

 

「犬神家の一族」は、30周年記念作品としてリメイクされています。

ストーリーやシーンも1作目と同じ。
配役が異なるだけです。

島田陽子が演じていたヒロインを松嶋菜々子が演じているのが特筆です。

30年も経ってしまうと、石坂浩二の老いが目立ってしまい、残念ながら最初の「犬神家の一族」ほどのインパクトがありませんでした。

その他の金田一耕助

石坂浩二の金田一耕助が良かったので、その他の俳優が演じた金田一耕助の映画も見てみました。

悪魔が来りて笛を吹く(1979年作品)

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やっぱり西田敏行は金田一耕助に似合いません。

監督も市川崑ではなく(斎藤光正)、作品もなんだか、暗いばかりで好きになれませんでした。

八つ墓村(1996年作品)

八つ墓村
八つ墓村 image by Amazon

 

石坂浩二の金田一耕助同様、同じ市川崑作品。

豊川悦司に期待したのですが…

なんだか、水谷豊の熱中先生のような雰囲気があり、石坂浩二に負けます。

最後に

私は横溝正史の原作本を一冊も読んだことがありません。
そのため、金田一耕助が原作ではどんなキャラクターなのかは知りません。

映画を見る限りでは、金田一耕助は狂言回しにすぎない印象を受けます。

金田一耕助の魅力とはいったい何なのか?
名探偵ではあり得ないと思うのですが、不思議な魅力があります。

特に石坂浩二の演じた金田一耕助は歴史に残る探偵像となったと思うのですが…言い過ぎでしょうか?

© bluelady.jp


オススメ

石坂浩二の金田一耕助は傑作揃いです。

金田一耕助の事件匣 市川崑×石坂浩二 劇場版・金田一耕助シリーズ DVD-BOX

まずはアマゾンプライムで「犬神家の一族」を見て下さい。

ハマりますよ。

犬神家の一族(1976)

音楽もいいんだな〜

角川映画主題歌集

※Amazonにリンクします。

映画情報

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コメント

  1. 中村 より:

    あらま。
    久しぶりです。F1談義で、大変ご迷惑お掛けしました中村です。
    横溝正史先生のダイ、ダイ、ダイ、大ファンです。
    またコメント参加させて下さい。

    ちなみに
    金田一耕助を演じた役者では
    テレビ版では古谷一行氏、映画版では中尾彬氏です。
    土曜日の晩、横溝正史シリーズは毎回欠かさず観てました。

    • Lin より:

      中村さん、F1が延期になって悲しいです。
      ホンダが撤退などにならないように祈ってます。
      そんなことになったらブラウンGPのときのようにチャンピオンを逃してしまいそうです。

      それはおいておいて…
      中尾彬氏は袴姿ではなかったのでは?

  2. 中村 より:

    ホンダ撤退のみならず、F1の存続自体が危ぶまれる自体になってしまいましたね。
    F1だけでは無いですが。
    コロナウィルス長期間覚悟必要ですが、出来るだけ早く終息祈るだけです。

    話変わって
    中尾彬氏の金田一耕助はジーンズ姿でしたね。
    個人的には好きでした。
    松竹製作「八つ墓村」の寅さんこと渥美清氏の金田一耕助も麦わら帽子姿が素敵でしたよ(^.^)
    低予算の関係で、現代(当時昭和50年頃)に設定しておりました。
    ATGと言う映画会社が製作配給していました。
    先日、亡くなられた大林宣彦氏も音楽関係を担当されていました。
    中尾版の金田一耕助の「本陣殺人事件」ですね。
    観られたかも知れないですが名作でした。
    日本の古い旧家が舞台で純和風でした。

    石坂版の金田一耕助の第1作目「犬神家の一族」は、角川事務所製作で東宝配給でしたね。
    少しエッチなシーンありましたが(^.^)
    小説では犬神製糸工場(カイコの繭から糸を紡いで絹の材料を生産)と違って、映画では犬神製薬工場(麻薬アヘンを製造、戦争の道具として売り財を成す)と言う設定でしたね。
    犬神佐清の仮面マスクが不気味でした。

    テレビ版古谷一行氏の金田一はアドリブ凄かったです。
    推理に悩むと逆立ちが定番(^.^)
    k

    • Lin より:

      中村さん、ありがとうございます。
      私は今年の正月に金田一耕助にハマったにわかファンです。
      古屋一行のテレビシリーズはよく見ていたのですが、ほとんど忘れてしまいました。

      横溝正史の小説が流行っていた頃には平井和正や大藪春彦を好んでいました。

  3. 中村 より:

    もし機会あれば、「真珠郎」がオススメです。
    小説では金田一耕助は登場しないのですが、横溝正史シリーズⅡの2番目の作品がこれでした。3話完結の短いドラマでしたが面白いでしたね。

    石坂版の金田一耕助の4番目「女王蜂」で思い出したのですが、
    仮面ライダー2号一文字隼人役の佐々木剛氏とミラーマン人間態役の石田信之氏が出演されてたのが印象的でした。
    それ以外は石坂金田一が列車の中で編み物するシーぐらいかなぁ。

    東映製作「悪魔が来たりて殖えを吹く」の西田敏行氏の金田一耕助は珍しいでしたね。
    西田氏は、どうしても西遊記の猪八戒のイメージが強くて(^.^)

    横溝正史先生の後、森村誠一先生(人間の証明、野性の証明、青春の証明)、高木彬光先生(白昼の死角)、大藪春彦先生(野獣死すべし)も好きでした。

    • Lin より:

      真珠郎ですね。
      記憶しておきます。「由利先生」シリーズとなっていますね。

      人間の証明は映画化されたので、読みました。あれは親子の物語ですよね。
      高木彬光は読んだことないです。白昼の死角はアマゾンでベストセラー1位になっていますね。

  4. 中村 より:

    真珠郎は、推理小説と言うよりも怪奇小説の色合いが強い感じでしたね。
    テレビ横溝正史シリーズのオープンニング場面で真珠郎がホタルの群れに囲まれて現れるシーンは、幻想的で怪しい雰囲気でしたが、CG技術の無かった時代にアナログ手法を使った映像が見事でした。
    古谷一行の金田一耕助は、ストーリー上の主人公(犯人に狙われる被害者、または犯人と疑われる善良者)を温かく見守って、影から助けるサポート役と言った感じですね。
    金田一耕助自身が犯人に間違われる事もありました(/。\)
    あと管理者Lin様のテーマ通り、女性の愛憎劇を表現したモノが多くて、
    犯人(女性が多い)が被害者(犯人と疑われる男性)と恋に落ちるラブロマンス的な要素も大きかったですね。
    当時小学生だった私には、難しくてチョッピリ恥ずかしいでした(^.^)

    人間の証明も、小学生だった時は重いストーリーでしたが、歳を重ねて読み直すと味わいが実感出来る様になりました。
    麦わら帽子を見ると、つい思い出しますよね(^.^)

    白昼の死角は映画も観ましたが、どちらかと言うとテレビ版が好きでした。

    • Lin より:

      中村さん、ありがとうございます。
      もう少し落ち着いたら、また、作品に触れたいと思います。

      ここでは書かなかったんですけど、山田風太郎も好きで、また、読みたいと思っています。

      仕事柄、いつになったら落ち着くのか分かりませんが…

  5. 中村 より:

    こちらこそ、ありがとうございました。
    一旦、コメントここまでにします。
    また真珠郎の感想など、いつでも御時間ある時にでもコメント聞かせて下さい。

    最後もう一つだけ、
    石坂金田一シリーズ5作品のうち、1作品だけ男性が真犯人でしたね。
    女王蜂の真犯人は仲代達也氏が演じた大道寺銀造でしたが、その真相を金田一耕助と一部関係者だけの胸のうちに締まって置きました。警察には知らせずに
    表面上の犯人は大道寺銀造をピストルで射殺した岸恵子氏が演じた家庭教師の神尾秀子でしたね。

    お互いにコロナウィルスに充分気を付けて頑張って行きましょうね(^.^)

    • Lin より:

      市川崑監督は4作目を作るときに、前作までとは違ったことを試したかったのではないでしょうか?
      私が3作目までが特に好きなのには、このあたりが空回りしているような印象を受けるからです。
      商業的には4作目は成功しているようですが…

    • 中村 より:

      後で間違いに気づいて思い出しました。
      訂正します。
      石坂金田一シリーズで男性が真犯人の作品がもう1つありました。
      3作目の獄門島で、
      真犯人は佐分利信氏演じる千光寺の了然和尚でした。
      小説では、さらに医者の村瀬幸庵と獄門島村長の荒木が共犯者で3人に殺人を指示依頼したのが獄門島の網元で鬼頭嘉右衛門と言う設定でした。

      失礼しました。

      • Lin より:

        私はどちらかというと犯罪幇助だととらえています。
        勝野を助けたかったのでは…
        嘉右衛門を助けたともいえなくもない?

        • 中村 より:

          石坂金田一の獄門島は、アレンジを加えて犯人の一部設定を変えていましたですよね。
          原作者横溝正史先生の了解も得ていたので、まあ~いっか!ってところでしょうか(^.^)
          古谷一行金田一のテレビ版八つ墓村も諏訪弁護士が共犯でしたから(真犯人の森美弥子の設定は同じ)

  6. 中村 より:

    市川崑監督は、巨匠とも呼ばれるくらい、こだわりが強い事でも有名ですよね。
    横溝作品でも気に入らない題材は映画化しない主義とも聞いた事があります。
    確か女王蜂が初デビューの女優中井貴恵氏はカネボウだったか?資生堂だったか?映画の宣伝も兼ねて化粧品CMキャンペーンにも出ていた記憶があります。
    それだけ映画会社ともに力を入れていたようですね。

    観る人によっても様々ですが、前3作とは趣き雰囲気が違うのは感じましたね。
    石坂金田一5作品の中でどれが一番か?と聞かれたら、やはり犬神家の一族でしたね。
    リメイク版は一度も観ていませんが。
    島田陽子氏の野々宮珠世役はイメージピッタリと思いました(^.^)
    三国連太郎氏の犬神佐兵衛は怖かったです(/。\)

    • Lin より:

      中村さん、ありがとうございます。
      犬神佐兵衛が三國連太郎と、なかなか気付きませんでした。

  7. 中村 より:

    そうそう。
    松竹が製作配給だった渥美金田一の八つ墓村ですが、東宝も映画化に乗り出していた(5作品のシリーズ内に入っていた?)ですが、松竹に映画化権利を取られてしまいました。
    キャスティング的には、萩原健一氏ことショーケンが演じた田治見辰也役が主人公で渥美清の金田一耕助は正直お供え物と言った感じでしたね。

    「祟りじゃ~」と言うのが当時流行語になりましたね(^.^)

    • 中村 より:

      好きなジャンルだと話題に夢中になってしまい申し訳ありません。

      市川崑監督で「ビルマの竪琴」
      主演中井貴一(中井貴恵は姉)共演石坂浩二(中井貴一演じる水島役の上官役)
      当時、映画観ました。
      感動して泣いてしまいました。

      石坂浩二氏は市川崑監督のお気に入り俳優だったですね。

      • Lin より:

        ビルマの竪琴も市川崑監督でしたか!
        名前だけは知ってます。
        観たことないかもしれません。

    • Lin より:

      渥美清は寅さんのイメージが強すぎますね。
      「祟りじゃ~」は記憶に残ってます。

  8. 中村 より:

    寅さん渥美清氏が松竹専属俳優(松竹は喜劇映画専門でしたから)なので、八つ墓村の金田一耕助役に抜擢されたのでしょうね。
    八つ墓村は洞窟シーンが多くて、日本全国の鍾乳洞をロケして繋ぎ合わせた話題で有名でしたね。
    中学生の修学旅行で山口県の秋芳洞に行った時に、真っ先に映画を思い出しました。

    八つ墓村に出てくる双子の老婆の一人(小梅、小竹のいずれか?)が日本昔話のナレーターで有名な市原悦子氏が演じておられましたね。
    同じ日本昔話のナレーターをしていた常田富士夫氏も横溝作品に出演の常連俳優で、
    石坂金田一の悪魔の手鞠唄では、大空ゆかりこと別所千恵子の叔父、別所辰三役や
    中尾彬金田一の本陣殺人事件では、真犯人に利用された三本指の男こと清水京吉役で有名でした。

  9. 中村 より:

    喜劇映画や青春物、純愛物専門の松竹では異色の映画でしたが、なかなか面白かったので、これもオススメなので是非ご覧頂きたいです。
    当時の映画業界の事情がよく表れていました。
    洋物(特にアメリカハリウッド映画)が娯楽の大半を占めていて、邦画が衰退していた時代でしたから尚更でした。
    オカルト映画のブームもあって「オーメン」や「エクソシスト」が流行っていたですね。
    八つ墓村も流行に乗ったわけですね(^.^)

    • Lin より:

      映画館で観たエクソシストのファーストは本当にショックでした。
      DVDでも何度か観ました。

  10. 中村 より:

    犬神家の一族を観て思った事なのですが、
    真犯人の犬神松子は息子の佐清に全財産受ける様に殺人凶行に及びましたが、偽物の息子(青沼静馬だった)に気づかず、ただ息子可愛さ一辺倒で盲目的だったのが気の毒で可哀想でした。
    博多港で復員してきた息子(偽物)を迎えに行くシーンが哀れで悲しいでした。

    それに対して野々宮珠世は、好きだった佐清が偽物だった事を早くから見抜いていた。
    あおい輝彦(本物の佐清)と再会する場面はジ~ンときました。

    犬神佐兵衛が恩人の那須神社神主だった野々宮大弐と男食関係(ホモセクシャル)で、野々宮大弐自身が男性不能だったため、妻の野々宮晴世を犬神佐兵衛に与えて、生まれた子供娘を戸籍上、野々宮家としたのがショックでした。
    戦国時代の武士社会ではよくあった事ですね。
    犬神佐兵衛が豊臣秀吉と同じ風に見えました。

  11. 中村 より:

    管理者Lin様が、最後に金田一耕助とは何者か?と言う問いかけに
    私個人の感想、主観ではありますが、
    古谷一行氏金田一耕助に限って言えば、
    土曜日夜のテレビヒーローでした。
    それまでの幼い頃の私にとって土曜日テレビヒーローと言えば仮面ライダーや人造人間キカイダー、デビルマンでした。

    感受性豊かな時に横溝正史シリーズに出会えて良かったでした。
    古谷金田一は庶民的で、いつもお金に困っていました(/。\)
    第一シリーズ最終回の悪魔の手鞠唄では、東京の金田一耕助探偵事務所が家賃滞納で大家さんから督促を受けて、現実逃避のため岡山県鬼首村に温泉に行くと言う設定が面白いでした。その時、事件に巻き込まれましたが無事解決して探偵料金を頂き東京に帰りました。途中で寄り道したのか?不明ですが(^.^)

    その後、一旦森村誠一シリーズに土曜日10時ドラマ枠を預けましたが、第二シリーズの八つ墓村が始まった時は、古谷金田一耕助お帰りなさい!と手を叩いて喜んだものでした。その時金田一探偵事務所は消滅してしまったみたいですね(^.^)

    • Lin より:

      中村さん、ありがとうございます。
      私も古谷金田一は全部見ているはずです。
      一番なじみ深い金田一耕助です。

      私の中では、木枯らし紋次郎とかぶるのが記憶の不思議です。

  12. 中村 より:

    木枯らし紋次郎もよく観ていました。
    テレビ番組でしたが、これも市川崑監督でしたね。
    紋次郎役の中村敦夫氏もテレビ横溝正史シリーズ八つ墓村では、発狂して村人32人殺害した田治見要蔵と主人公の田治見辰弥の異母兄?だった田治見久弥の二役を演じておられた。

    本当は田治見辰弥も、要蔵の実の息子ではなく、他の地方から八つ墓村に赴任してきた小学校教師の亀井陽一と言う人物と井川鶴子との間に生まれた子供で、田治見家とは全く血の繋がりのない赤の他人だったのが、田治見家の跡取りとして八つ墓村に帰ってきて事件に巻き込まれると言うのがメインストーリーでした。
    横溝作品は主人公の出生秘密を取り入れた内容が多いでしたね。

  13. 中村 より:

    そうなんです。
    木枯らし紋次郎は股旅モノなのですが、
    ATG製作「股旅」と言う映画で、これも市川崑監督なのですが、結構面白いでした。
    主演が萩原健一(ショーケン)、尾藤イサオ、小倉一郎の3人が若い渡世人の役を演じた青春時代劇でした。
    市川崑監督独特の映像美学が見られます。

    中尾彬金田一「本陣殺人事件」を、きっかけにATG映画にハマっていた時期がありました。
    同じ高林陽一監督作品で三島由紀夫原作「金閣寺」とかも

  14. 中村 より:

    森田芳光監督、松田優作主演でしたね。
    ATG製作でした。

    横並びで家族が食事するシーンが面白いでしたね。

    • Lin より:

      話が変わりますが、昔のテレビ時代劇で「刀は2、3人しか切れない」とか解説が入るものがありましたよね。
      あれは木枯らし紋次郎でしたっけ?

    • Lin より:

      「血のりで切れなくなる」「時代劇でたくさん人を斬るのはうそ」とか、解説が入っていた時代劇があったような。
      それまで、チャンバラが当たり前だと思っていた私にはカルチャーショックでした。

      このリアルな感じの時代劇がなんだったのか?
      ずっと思い出せずにいます。

      ネットでサーチしても見つけることが出来ないので、ずっと前からムズムズしてます。

  15. 中村 より:

    年代とか、テレビ放送局、出演俳優など他に手掛かりになるキーワードありますでしょうか?
    必殺シリーズでは無さそうですね。

    木枯らし紋次郎の解説ナレーターに、このフレーズあったかなぁ?
    「上州新田群三日月村~の何々」が一番記憶していました。

    • Lin より:

      中村さん、あいまいですみません。
      「刀がきれなくなる」という解説だけが記憶に残っていて、手がかり無しです。
      紋次郎と同じ年代だったような気がするのですが…
      テレビで見た記憶がありますが、映画だったかもしれません。

      お手間をとらせてすみません。
      もし、関連情報に出会ったらお知らせください。
      いったん忘れていただいてかまいません。

  16. 中村 より:

    やれるだけやってみますので、お時間下さい。
    サイト検索でチャレンジしてみます。
    タイムスリップでお宝探しするみたいですね(^.^)

    • Lin より:

      中村さん、本当にすみません。

    • Lin より:

      黒澤明監督の「七人の侍」に同様のシーンがあるみたいですが…
      う〜む。

    • Lin より:

      中村さん、私も調べて見たのですが「日本刀は三人切れば切れなくなる」というのは、間違いだという説もあるみたいですね。

      私は「日本刀は三人切れば切れなくなる」ということを、そのテレビを見てからずっと何十年も信じていたのですが、実際はどうなのか分からなくなってきました。

      金田一耕助から、このような話題を振ってしまって、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

      • 中村 より:

        時代劇チャンバラでは日本刀は必ず登場する小道具ですが、
        横溝作品で思い出されるのは、やはり「本陣殺人事件」ですね。

        密室殺人トリックで、真犯人が被害者(婚約者)を殺害して、自身も自害したあと凶器の日本刀を水車の動力を使って自動的に部屋から外に運び出す仕掛けがビックリしました。自殺と見せ無いために、

        検索サイトで実際にこのトリックを再現する実験をした横溝ファンの方がおられて、またまたビックリしました。
        何回か繰り返して成功出来たみたいですが問題発生したそうです(^.^)
        私も最初、本当に出来るものか?信じられませんでした。
        水車が琴糸を巻き取って日本刀を手繰り寄せるのは理解出来るが、琴糸が途中で切れないものか?日本刀が何処かで引っ掛かりはしないか?心配でした。

        でも、この本陣殺人事件の本当の恐ろしさは、何故真犯人が被害者を殺害したのか?何故自殺を他殺に見せる必要あったか?にあった所でしたね。
        それから三本指の男の出自と、男が事件の犯人に仕立てられた事も。

    • Lin より:

      『斬り抜ける』という時代劇では、刀では何人も斬れないという設定で近藤正臣が刀を使わずに敵を倒していたが、評判が悪くて途中からその設定がなくなった。

      https://togetter.com/li/1329051

      これが、あやしいです。

  17. 中村 より:

    いえいえ、お互い様です。
    こちらも所々に仮面ライダー、キカイダーなどの話題も挟んでいましたので。
    色々なジャンルに拡大していきますね(^.^)

    「斬り抜ける」観てなかったですが、聞いた事があります。
    確か近藤正臣氏主演で、時代劇なのにジーンズ姿の格好でしたでしょうか?
    この時代劇の同じ時間帯、同じ放送局の前作が
    中村敦夫氏主演で、身体が不自由で乳母車に乗って敵を倒す時代劇だった
    「おしどり右京捕り物車」を観ていました。
    外国テレビ連続ドラマ「鬼警部アイアンサイド」の日本版と言う感じでした。
    懐かしいですよね(^.^)

    斬り抜ける、おしどり右京捕り物車は、必殺シリーズの製作スタッフ同じでした。

    • Lin より:

      中村さん、ありがとうございます。
      『斬り抜ける』を調べてみました。
      江守徹のナレーションが入っているらしく、これが限りなく近いようですが、実際に見てみないとなんとも言えません。
      この話題については、うちきりにしておいた方が、無難な気がします。

      「鬼警部アイアンサイド」みてました。

  18. 中村 より:

    すでに時代劇は民法地上波から消えてしまい再放送も一部地方局で放送しているくらいですね。
    スカパーの時代劇専門チャンネルも、マニアックな時代劇はなかなか取り上げてくれないので、アマゾンDVDで購入視聴するしか手段ないですね。
    斬り抜けるDVD、アマゾン出していますね。

  19. 中村 より:

    管理者Lin様に触発されて、
    私も昔のテレビ番組を調べてアマゾンDVDのサイトを確認しましたら、こんな古いドラマのDVD出しているんだだなぁ、と感心してしまいました。

    日曜日の夜9時から1時間、フジテレ系列で1話完結の「日曜恐怖シリーズ」というホラーサスペンスドラマがありました。
    後年のタモリがストーリーテラーで「世にも奇妙な物語」のベースとなりました。
    横溝正史シリーズと同年代だったので、この頃こういうジャンルのドラマが流行っていたのですね。

    • Lin より:

      『斬り抜ける』はDISCASで扱っているので、そのうち借りてみます。

      最近はAmazon Prime Videoをよく見てます。
      「検察側の罪人」「64」「空飛ぶタイヤ」「歩いても歩いても」「恋妻家宮本」「そして父になる」「海街diary」…
      等 最近観ました。

      角川映画の「里見八犬伝」を見はじめて挫折しました。
      「里見八犬伝」は学生の頃カドカワノベルスで原作を読みました。

      少し前まで「仮面ライダー」「仮面の忍者 赤影」なども無料でみられたのですが、今は有料になっています。仮面ライダーアマゾンは無料のようですね。

    • Lin より:

      古谷一行の金田一耕助もアマゾンプライムでみられます。
      「悪魔の手毬歌」「不死蝶」「八つ墓村」などです。
      「真珠郎」「本陣殺人事件」「黒猫亭事件」は有料です。

      古谷一行の金田一も良いですよね。

    • Lin より:

      鹿賀丈史の金田一耕助「悪霊島」も有料でした。シネマコレクション by KADOKAWA (¥396/月) ※14日間無料体験有り

  20. 中村 より:

    鹿賀丈史氏金田一耕助ありましたね。
    映画悪霊島はビートルズの曲が流れていたのでしたよね。
    鹿賀丈史氏と言えば、料理の鉄人イメージが強いのですが、
    大藪春彦原作の角川映画「野獣死すべし」の真田役も記憶にあります。

    過去の名作、アマゾンで観る事が出来るのですね。
    私が今でも観たい時代劇で「影同心」というのがあるのですが、
    検索してもDVD化されていないでした(/。\)
    管理者Lin様、影同心を知っておられますでしょうか?

    • Lin より:

      中村さん、私は「影同心」知りませんでした。
      DVD化されていないですね。
      「サインはV」の范文雀が出ているので、見ているかもしれませんが、記憶にないです。
      すみません。

  21. 中村 より:

    そうです。そうです。
    范文雀が出てました。
    影同心1が、金子信雄、山口崇、渡瀬恒彦の3人が南町奉行所の同心で、悪人を成敗するストーリーでした。
    影同心2は、浜木綿子、黒沢年男、水谷豊、山城新伍が同じ役割で、悪人を成敗するのも同じでした。
    DVD化待望なのですが、なかなか出ないです(/。\)

    ありがとうございました。

    • Lin より:

      山城新伍って前髪がどっちかに流れてませんでしたか?

      • 中村 より:

        山城新伍氏、
        現代劇やバラエティー司会業では、髪型横分けだったような感じがしています。
        体格は決してスマートでは無かったでしたが、太りぎみでも無かったでした。

        日清食品どん兵衛CMでは、川谷拓三氏との掛け合いが面白いでした。今でも忘れられない。
        東映では時代劇の主役級からスタートして、だんだん脇役で主役を引き立てる役割に変わってきたでしたね。
        テレビ時代劇では共演する女優にアドリブ激しい印象ありましたね。
        演技しながらアプローチ掛けていたのでしょうかね(^.^)

        黒沢年男氏主演で横溝作品「三つ首塔」というのもありましたね。
        エッチなシーンが多くて、子供時代の私には刺激強すぎました(^.^)

    • Lin より:

      なぜかそんな記憶が…
      あたりだったら見てますね。

    • Lin より:

      中村さん、こんなのも見つけました。

      「名探偵の足跡 横溝正史」

      • 中村 より:

        ありがとうございます。
        たっぷり時間かけて拝見させて頂きます。

        原作者の原点にも迫れる内容ですね。

  22. 中村 より:

    管理者Lin様

    こんばんは。
    先日のロシアGP観られましたですか?
    マックスの2位フィニッシュ良かったでしたね(^.^)

    日曜日の晩は、半沢直樹ドラマを観てからF1を観ると言うのが日課になりましたね(^.^)
    この日は、珍しくBSで「悪魔の手鞠唄」が放送されていました。石坂金田一版です。
    正直、この作品はテレビ版古谷金田一の方が好きでした。
    理由は金田一耕助が鬼首村に来た理由が違うからです。
    映画では、旧友の磯川警部から20年前の迷宮入り事件の調査依頼を受けて鬼首村に来た。
    テレビでは、金田一が旅行(実際は家賃滞納から逃れるための現実逃避?)で鬼首村に来た。
    後は映画もテレビも同じですね。
    殺された多々良放庵の家にあった山椒魚の説明が、映画では少ないでした。

    この作品の面白いところは、
    20年前の殺人事件で、
    被害者の青池源治郎(活動弁士だった青柳史郎)と加害者の詐欺師で恩田幾三が同一人物(青池源治郎の一人二役)だった事です。
    当初、磯川警部は被害者と加害者が逆で、恩田幾三が青池源治郎に殺されたとばかりに迷宮入りの事件を追っかけていましたが、
    金田一耕助が見事に同一人物である事を見破りました。
    しかし、真犯人が源治郎の女房であった青池リカだった事を磯川警部に告げる金田一は辛かった(磯川警部は、青池リカが好きだったから夢にも思わなかった)
    青池リカの息子である青池歌名雄と由良泰子(恩田幾三の実娘)が互いに好きあって、結婚の約束までしていた。
    しかし歌名雄と泰子は異母兄妹なので近親相姦になってしまう。
    母親の青池リカは絶対に許す訳にはいかなかったのが、可哀想でした。
    泰子と同じ恩田の実娘だった二人、仁礼文子も歌名雄に片思いして、別所千恵子(大空ゆかり)も歌名雄の事を慕っていた。
    青池リカは由良泰子と仁礼文子を殺したが、別所千恵子を殺すつもりが間違って自分の娘だった青池里子を殺してしまった。
    青池里子は、母親リカが真犯人である事に早くから気が付いて別所千恵子の身代わりになった。
    里子は母親リカに自首する事を願っていた。

    妹の里子と父親の源治郎(恩田幾三)が母親のリカに殺され、そのリカも自殺して天涯孤独となった歌名雄を、磯川警部が引き取った(身元引き受け)のが救われました。
    最後、
    金田一耕助が、磯川警部に「あなたは青池リカが好きで愛していた」と告げるシーンが心憎いですね(^.^)
    少し目がウルウルしてジーンと効きました(^.^)

    • Lin より:

      中村さん、ありがとうございます。
      今、アマゾンプライムで石坂浩二の金田一耕助シリーズが全部観れます。

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