半村良ブームは再燃しないだろうか? 「妖星伝」から「伝説シリーズ」まで傑作多数!

stonehenge

半村良の小説を読み始めたのは「妖星伝」がハードカバーで出版されたころだと思います。

それまで、名前を知っていて人気作家と分かっていても、読むことはありませんでした。
平井和正のファンだった私はSFといってもあまりにも違う作風に尻込みをしていたのだと思います。

しかし、「妖星伝」だけはリアルタイムで本を買っていたはずです。

あやふやな文章が続きますが、私はまだ高校性という何十年も前のことなので、記憶が曖昧になっています。

とにかく私が半村良をはじめて意識したのは「妖星伝」からでした。

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半村良の傑作「妖星伝」

完本 妖星伝〈1〉鬼道の巻・外道の巻 (ノン・ポシェット)
完本 妖星伝〈1〉鬼道の巻・外道の巻 (ノン・ポシェット) image by Amazon

この作品に最初に出会ったのはとても運がよかったと思います。
半村良の作品はSFといわれていますが、SF的なギミックが作品の面白さにつながるものが少ないように思います。

そのため、SFかどうか分からない小説が多いのですが、この「妖星伝」だけは導入部からSFだと分かりました。

SF好きが半村良に入るのには最適な作品だと思います。

ただし、この作品が傑作なのはSFだからということに関係ないのです。
生命や進化という深いテーマを扱いながらも娯楽小説としての完成度を保っている驚くべき作品なのです。

……

私は「妖星伝」を欠かさずに読んでいたはずですが、大学生のころには半村良を忘れていました。

そのため、「妖星伝」は未完の作品だと思い込んでいたのです。

ところが、ある日、半村良の「妖星伝」をネットで調べて見るとなんと完結作品となっているではありませんか?

この作品は長い中断の後、完結編が書かれたのです。

早速、読んでみることに。

……

鬼道衆、石川光之介、外道皇帝らの物語は宇宙論まで拡大、発展していきます。
そして彼らのあり方がひもとかれ、傑作「妖星伝」は完結を見ます。

この「妖星伝」を読み切ったことはとても幸せなことでした。

……

ただし、最後の数ページで「エスパー」や「ミュータント」といったSFの常套句が並んでいることが気になりました。

この最後の説明的な感じがなければもっと素晴らしかったはずなのにと思ってしまいます。

「妖星伝」のような長大なストーリーに決着をつけることが是か非か、疑問が残りました。
しかし、この作品が「太陽の世界」のように未完だったとしたら、手に取る読者は減ったことでしょう。

この傑作小説がいつまでも読み継がれるためには完結させることが必要だったと思います。

半村良を知ってしまったら必ず「妖星伝」だけは読みましょう。

といってもそれを読み通すには多くの時間が必要です。
文庫にして2600ページを越える作品だからです。

しかし、その時間は遙かな生命、宇宙、娯楽への充実した旅になるでしょう。
絶対に読んでは損はありません。

半村良にハマる

半村良の作品にハマったのは亡くなられた後のことです。

産霊山秘録 (集英社文庫)
産霊山秘録 (集英社文庫) image by Amazon

「産霊山秘録」「石の血脈」「戦国自衛隊」などの有名な作品を読んでいきました。
前述したように半村良の作品はSFといわれているものでも、SFかどうかよく分からない作品です。

闇の中の哄笑 (ハルキ文庫)
闇の中の哄笑 (ハルキ文庫) image by Amazon

中でも「闇の中の哄笑」「闇の中の黄金」「闇の中の系図」は代表作でありながらとらえどころが無い印象を持ちました。

半村良は常々小説家というのは「うそを書く」仕事と言っているのですが、そのポリシーをそのまま小説にしてしまったような作品です。

しかし、それがとにかく面白い。
説明できないほど面白いので「とらえどころが無い印象」となってしまうわけです。

半村良の伝説シリーズ

さらに半村良のとらえどころのなさは伝説シリーズでも発揮されます。

魔人伝説 (ノン・ポシェット)
魔人伝説 (ノン・ポシェット) image by Amazon

半村良には「〜伝説」というタイトルの小説が多数あります。
私が持っているものだけでも以下の様なタイトルが並びます。

  • 女神伝説
  • 魔人伝説
  • 長者伝説
  • 巨根伝説
  • 黄金伝説
  • 死神伝説
  • 聖母伝説
  • 魔女伝説
  • 獣人伝説
  • 戸隠伝説
  • 平家伝説
  • 楽園伝説
  • 英雄伝説

いかにも同じ主人公が登場する連作シリーズのようなタイトルがついているのですが、半村良の作品はタイトルにごまかされてはいけません。

「黄金伝説」のような本格的な伝奇小説もあれば「魔人伝説」のような「伝説」というタイトルに引っかけた口伝のような作品もあります。

この小説群のバラエティは想像を絶します。
全く型にはまったスタイルが無く変幻自在のストーリー群です。

半村良の「とらえどころのない天才」はこのシリーズを読めば分かると思います。

最後に

半村良の本は40冊以上を持っているのですが、既にどれを読んで、どれを読んでいないのか分からなくなっています。

SFばかりでなく「人情もの」といわれる小説群まで傑作が目白押しですが、積ん読になっているものも多数所有してしまいました。

ライトノベルのように読みやすいものばかりではなく、半村良のように読み応えのあるものを読みたいと常々思っているのですが、手に取るのはライトノベルばかりという私の読書癖を何とかしたいと思っています。

© bluelady.jp

www.bluelady.jp – recommendation

完本 妖星伝(1)鬼道の巻・外道の巻 (祥伝社文庫)
電子書籍もあります。

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