荻原規子の学園ファンタジー・エッセイ等 : RDGレッドデータガール、西の善き魔女、これは王国のかぎ、樹上のゆりかご…etc.

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photo by Chris Halderman

荻原規子さんの書籍レビュー第2弾です。
今回は学園ファンタジーを中心としています。

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RDGレッドデータガール

私がはじめて読んだ荻原規子さんの作品です。
この作品も「姫神に憑依された」設定や「異空間へのリープ」等、平井作品に共通するものが感じられる作品です。
学園ものですので、よりモダンな設定です。その意味では平井作品とは全く違います。
このシリーズは完結作品で、以下の6巻構成になっています。
(角川の銀のさじシリーズと角川文庫版の両方を所有していますが、書影はどちらも同じです)

  • RDG レッドデータガール はじめてのお使い
  • RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧
  • RDG3 レッドデータガール 夏休みの過ごしかた
  • RDG4 レッドデータガール 世界遺産の少女
  • RDG5 レッドデータガール 学園の一番長い日
  • RDG6 レッドデータガール 星降る夜に願うこと

RDG レッドデータガール はじめてのお使い (カドカワ銀のさじシリーズ)RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧 (カドカワ銀のさじシリーズ)

RDG3 レッドデータガール 夏休みの過ごしかた (カドカワ銀のさじシリーズ)RDG4 レッドデータガール 世界遺産の少女 (カドカワ銀のさじシリーズ)

RDG5 レッドデータガール 学園の一番長い日 (カドカワ銀のさじシリーズ)RDG6 レッドデータガール 星降る夜に願うこと (カドカワ銀のさじシリーズ)

全て読み通して思ったのは、第5巻で最高潮になった後、第6巻では少し肩すかしを食ってしまうことです。
あまりにも普通の日常に戻ってしまい過ぎた印象を受けましたので、1巻から5巻までの興奮が冷めてしまいました。

銀のさじシリーズ RDG レッドデータガールのPVはこちらです。

西の善き魔女

西の善き魔女は中公文庫で8冊、ハードカバーで4冊持っていますが、読んだのはハードカバー版です。
西の善き魔女はたぶんハイ・ファンタジーの部類なのだと思いますが、児童書としては長編になります。
気になったのはフィリエルのお父さん。
フィリエルと父親の関係がいまひとつ印象に残りませんでしたので、描き切れていなかったのではないでしょうか?

トーラス女学校での生活は荻原規子さんの得意な学園ものとしてみても楽しめる作品です。

ハードカバーと文庫便では構成が異なっています。

<文庫版の構成>

  • 西の善き魔女I セラフィールドの少女
  • 西の善き魔女II 秘密の花園
  • 西の善き魔女III 薔薇の名前
  • 西の善き魔女IV 世界のかなたの森
  • 西の善き魔女V 銀の鳥プラチナの鳥
  • 西の善き魔女VI 闇の左手
  • 西の善き魔女VII 金の糸紡げば
  • 西の善き魔女VIII 真昼の星迷走

西の善き魔女〈1〉セラフィールドの少女 (中公文庫)

金の糸紡げばが外伝一、銀の鳥プラチナの鳥が外伝二、真昼の星迷走が外伝三にあたります。

<ハードカバー版の構成>

  • 西の善き魔女1 旅立ちの巻
    文庫版ⅠとⅡの合本
  • 西の善き魔女2 戦いの巻
    文庫版ⅢとⅣの合本
  • 西の善き魔女3 世界の扉の巻
    文庫版ⅥとⅦの合本
  • 西の善き魔女4 星の詩の巻
    文庫版ⅤとⅧの合本

西の善き魔女〈1〉旅立ちの巻

文庫版も順序が再編してありますが、もともと新書版(中央公論社 C★NOVELSファンタジア)で出版されたのが最初です。

「これは王国のかぎ」と「樹上のゆりかご」

この2つのストーリーは主人公がおなじ「上田ひろみ」が主人公の作品。
読了がずいぶん前の作品なので、もう忘れてしまっている部分が多いのですが、同じ主人公でも全然違ったストーリーです。
「これは王国のかぎ」はハイ・ファンタジー、「樹上のゆりかご」は「学園もの」となっています。
主人公が同一の必然性はどこにもないように思われました。
「これは王国のかぎ」はアラビアンナイトに題材を得たストーリーで楽しめましたが、「樹上のゆりかご」は私には読みづらい作品でした。

これは王国のかぎ (ファンタジーの冒険) これは王国のかぎ (中公文庫)

樹上のゆりかご 樹上のゆりかご (中公文庫)

エッセイ・読本

荻原規子さんは以下のエッセイを出しています。
中でもファンタジーのDNAは私の読書体験とは全く異なる内容でしたので、新鮮に読むことが出来ました。
海外ファンタジーの造詣の深さに驚かされます。

  • ファンタジーのDNA
  • 〈勾玉〉の世界 荻原規子読本
  • グリフィンとお茶を ファンタジーに見る動物たち

ファンタジーのDNA 〈勾玉〉の世界 荻原規子読本

グリフィンとお茶を ~ファンタジーに見る動物たち~

出版年表

ウィキペディアを元に作品の初出を年表にしてみました。
参照:「荻原規子」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。2015年5月16日22時(日本時間)現在での最新版を取得。

1988.8勾玉三部作「空色勾玉」
1991.12勾玉三部作「白鳥異伝」
1993.10これは王国のかぎ
1996.8勾玉三部作「薄紅天女」
1997.9西の善き魔女「セラフィールドの少女」
1997.11西の善き魔女「秘密の花園」
1998.4西の善き魔女「薔薇の名前」
1998.11西の善き魔女「世界のかなたの森」
1999.5西の善き魔女「闇の左手」
2000.1西の善き魔女 外伝「金の糸を紡げば」
2000.9西の善き魔女 外伝「銀の鳥 プラチナの鳥」
2002.5樹上のゆりかご
2003.5西の善き魔女 外伝「真昼の星迷走」
2005.5風神秘抄
2006.11ファンタジーのDNA
2008.7RDG「はじめてのお使い」
2009.5RDG2「はじめてのお化粧」
2010.5RDG3「夏休みの過ごし方」
2010.11<勾玉>の世界 荻原規子読本
2011.5RDG4「世界遺産の少女」
2011.10RDG5「学園の一番長い日」
2012.2グリフィンとお茶を ファンタジーに見る動物たち
2012.11RDG6「星降る夜に願うこと」
2013.8源氏物語 紫の結1
2013.12源氏物語 紫の結2
2014.1源氏物語 紫の結3
2015.2あまねく神竜住まう国

歴史ファンタジー・古代ファンタジー・源氏物語

荻原規子さんの歴史ファンタジー・古代ファンタジー等については以下の記事をご覧下さい。

photo by Y0$HlMl 荻原規子さんは2009年に「レッドデータガール」をはじめて知ってから、好きな作家の一人になり...

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