グラムロック最後のアルバム「ダイヤモンドの犬」はデヴィッド・ボウイがセルフ・プロデュースしたハンガー・シティの物語(ベスト・オブ・ボウイ)

doberman

デヴィッド・ボウイはジギーを葬り、スパイダース・フロム・マーズと離れ、真にソロ・アーティストとして歩み始めます。
そして制作したアルバムが「ダイヤモンドの犬(Diamond Dogs)」です。

このアルバムは核戦争後の近未来都市:ハンガー・シティを描いたミュージカル作品と言うべきものです。
まるで、北斗の拳のような設定ですが、元々はジョージ・オーウェルの「1984」をミュージカル化しようという試みから生まれたものです。

これほどに全体を通してドラマチックなアルバムは他にありません。
そこから曲をピックアップするという試みは無謀以外の何者でもありません。

何度聞いても1曲を選び出すことは出来ませんでした。

…ということで、とりあえず、また30周年盤に触れておきます。

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ダイヤモンドの犬・30周年記念盤

Diamond Dogs - 30th Anniversary Edition
Diamond Dogs – 30th Anniversary Edition image by Amazon

「ジギー・スターダスト」「アラジン・セイン」に続いて、この「ダイヤモンドの犬」にも30周年記念盤が発売されました。
しかし、前2作がブックレット仕様だったにも関わらず、「ダイヤモンドの犬」ボックス仕様になっています。
どうせならブックレットにして統一して欲しかったのですが、残念です。

それに、これも日本盤はCCCDです。
例によって輸入盤と日本盤を購入するしかありませんでした。

収録曲は以下です。

Diamond Dogs [Disc 2]

  1. 1984/Dodo
  2. Rebel Rebel [U.S. Single Version]
  3. Dodo
  4. Growin’ Up
  5. Alternative Candidate [Demo For Proposed 1984 Musical]
  6. Diamond Dogs [K-Tel Best Of Edit]
  7. Candidate (Intimacy Mix)
  8. Rebel, Rebel (2003 Mix)

このボーナス・ディスクの目玉は5曲目の「オルタナティブ・キャンディデイト」です。
ピアノを前面に押し出した美しい楽曲に仕上がっています。

これが聴けるだけでも30周年記念盤を買う価値があると思います。

オリジナル・アルバムの「キャンディデイト」は「スウィート・シング」と挟まれるように一連の楽曲をなしています。

それも、このアルバムのハイライトとも言える部分で、とにかく素晴らしい。

……

このアルバムにはトニー・ヴィスコンティーが関わっていますが、「1984」のストリングス・アレンジとアルバムのミキシングのみです。

ミック・ロンソンもいません。ボウイはギター・サックス・シンセサイザー・メロトロン等を駆使し、近未来世界の音を創り上げたのです。

セルフ・プロデュースで仕上げてしまったデビッド・ボウイのこのアルバムは、まさに「天才の証明」なのです。

選曲できない?

ボウイの公式ベストで、このアルバムから良く選曲されているのは「Diamond Dogs」と「Rebel Rebel」です。

しかし、これらの曲はボウイのベストアルバムの中では異彩を放つことになります。
もともと世界を表現した楽曲は他の曲と並びようがありません。

これは「ジギー・スターダスト」にも言えることなのですが、私の場合「ジギー・スターダスト」の楽曲に苦労は感じませんでした。

……

と言うことで、30周年記念盤のボーナストラックを重視して選びますと「Candidate」ということになりました。

オリジナル・アルバムでも「Sweet Thing」からの素晴らしい流れの曲です。
文句なしでしょう。

……

さて、皆さんはいかがでしょうか?

© bluelady.jp

www.bluelady.jp – recommendation

Diamond Dogs – 30th Anniversary Edition

※Amazonにリンクします。

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コメント

  1. aladdindogs より:

    やまりんさん、私は「Rock’n’Roll With Me」でお願いします。
    ボウイ版はシングル になりませんでしたが、ドノバンがシングルカバーしてましたね。

    • Lin より:

      aladdindogsさん、ありがとうございます。
      最近、デヴィッド・ボウイのニュースが少なくなりましたね。

      アルバムを最初から聴いていくと、ボウイの変化は驚異的です。
      このようなアーティストは不世出でしょうね。

      はやく「ブラックスター」のエクストラがでないかと心待ちにしてます。

  2. J より:

    自分は1984が好きです。
    ヤングアメリカンとの狭間でのテレビ出演時のステッキ片手で、相当ラリっちゃってる危険なボウイが笑えます。

    • Lin より:

      Jさん、ありがとうございます。
      やっぱり、あれはラリっているんですね。
      あの映像を見るとなんだかボウイじゃないような気がしてました。
      落ち着きなかったですし…

  3. たこべい より:

    このアルバムは、音的にはグラムロックというより粘着質でソウル色が強く、「ヤングアメリカンズ」への橋渡しになったものではないかと思っています。好きな曲多いです。

    ・ビッグブラザー
    ・ロックンロール・ウイズ・ミー
    で。

    • Lin より:

      たこべいさん、ありがとうございます。
      私は、既に「ステイション・トゥ・ステイション」まで聴きましたが、いろいろ発見することがありました。
      「アラジン・セイン」「ピンナップス」「ダイヤモンド・ドッグス」「ヤング・アメリカンズ」「ステイション・トゥ・ステイション」と続くボウイのアルバム発表は、奇蹟だと思います。
      アルバムのジャンルが全く異なっていますし、それぞれが高い完成度を保っています。
      さらにこの後にベルリン3部作が続きます。

  4. たこべい より:

    朝からプリンス死去のニューを見て動揺しています。
    プリンスが Bowie のカバーをしたかどうかは知らないのですが、もしするとしたら
    このアルバムからではないかと思いました。
    R.I.P

  5. aladdindogs より:

    ライブですけど、2014年にプリンスはナイル・ロジャースと共にボウイの「レッツダンス」をカバーしていますね。

  6. Lin より:

    たこべいさん、aladdindogsさん、ありがとうございます。
    私はそれほどプリンスは知りませんが、若くして世界的なアーティストが亡くなったことに衝撃を受けています。

    今日は大腸ポリープの手術をしてきたので、ニュースは病院で知りました。

  7. aladdindogs より:

    やまりんさん、それは大変でしたね。
    お大事に。

  8. たこべい より:

    何事も健康第一で。
    殿下、ナイル・ロジャースとやっていたんですね。
    それも知りませんでした

  9. Lin より:

    aladdindogsさん、たこべいさん、ありがとうございます。

    ナイルロジャースとの映像はYoutubeで削除されていて、見ることが出来ませんでした。
    残念。

    ポリープは案外簡単にとれました。

  10. J より:

    手術お疲れさまです。
    プリンスは今年になってheroesのカバーというか歌詞を拝借したものをライブ披露してますね。
    http://youtu.be/_dxPmMt3U9c

    ボウイは売れる以前のプリンスがストーンズの前座(この時点で無名ではないですが。。)で大ブーイング浴びて楽屋で泣いている姿を見て自分のステージには前座つけなくなったとか

    • Lin より:

      J さん、ありがとうございます。
      いい話ですね。
      私はどうしてもプリンスが馴染めず、1枚もアルバムを持っていないのですが、何度か聴いてみようとしました。
      もう一回試してみようかな?…と思います。

  11. aladdindogs より:

    「パープルレイン」とか「1999」なんかいいんじゃないでしょうか?
    合わなければ、無理に聴かなくてもいいと思いますけど。

  12. カラアゲボーイ より:

    難しいの来た!
    僕の一番好きなコンセプトアルバム。
    その中から一つ選べだなんて…

    でも一曲選ぶなら。結婚式でかけた思い出の「ロックンロールウィズミー」かなぁ。

    • Lin より:

      カラアゲボーイさん、「ダイヤモンドの犬」アルバムで一つの世界なので、選ぶのは難しいですね。