デヴィッド・ボウイを知ってしまったら絶対に聴かなくてはならないアルバムが「アウトサイド」です。(ベスト・オブ・ボウイ)

murder

このアルバムをはじめて聴いた時、デヴィッド・ボウイにのめり込むしかなくなってしまいました。

それほどに圧倒的なアートフォームを持ったアルバムが「アウトサイド」です。

ブライアン・イーノと共同プロデュースしたはじめてのアルバムです。
(ベルリン3部作はトニー・ヴィスコンティとの作品)
ブライアン・イーノとのタッグは「ロジャー」以来となります。

そして「ダイヤモンドの犬」以来のコンセプトアルバムとなりました。

デヴィッド・ボウイで最もダークでカッコいいサウンドを持っています。
前衛的でありながら美しい。
おそらくマイク・ガーソンのピアノがその美しさを引き出しているのだと思います。

ギターはリーブス・ガブレルスやカルロス・アロマーがノイジーで歪んだような音を奏でています。

ギターとピアノそしてドラム…全ての楽器が不協和音を奏でる中、デヴィッド・ボウイのボーカルがそれらを一つにまとめ上げ、どこにもない音楽世界を作り上げてしまいました。

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デビッド・ボウイとブライアン・イーノの最大の実験作

Outside
Outside image by Amazon

デヴィッド・ボウイとブライアン・イーノのコラボレーションはこのアルバムから遡ると「ロジャー」に行き着きます。

ベルリン3部作の中ではもっとも影の薄い作品です。
しかし、ボウイとイーノは様々な実験を試みた面白いアルバムでした。

「ロジャー」と「アウトサイド」に共通する試みとしては「オブリーク・ストラテジーズ」があります。

「オブリーク・ストラテジーズ」は簡単にいうと、指示やアイディアを書いた100枚のカードからランダムに1枚ひいて、カードの指示に従って演奏するというものです。

また、歌詞の面では「ダイヤモンドの犬」や「スケアリー・モンスターズ」で試されたカット・アップ技法(歌詞をバラバラにして再度つなぎ合わせる)が使われたりしています。

こうした試みが自由でアイディアに縛られない混沌としたサウンドを生み出すのに成功したのでした。

収録曲は以下。

Outside

  1. Leon Takes Us Outside
  2. Outside
  3. The Heart’s Filthy Lesson
  4. A Small Plot Of Land
  5. Segue: Baby Grace [A Horrid Cassette]
  6. Hallo Spaceboy
  7. The Motel
  8. I Have Not Been to Oxford Town
  9. No Control
  10. Segue: Algeria Touchshriek
  11. The Voyeur of Utter Destruction (As Beauty)
  12. Segue: Ramona A. Stone/I Am With Name
  13. Wishful Beginnings
  14. We Prick You
  15. Segue: Nathan Alder
  16. I’m Deranged
  17. Thru’ These Architects Eyes
  18. Segue: Nathan Alder (Remix)
  19. Strangers When We Meet

Bonus Track

  1. Get Real

この「アウトサイド」は74分を越える大作です。

しかも、このアルバムを作るために行われたセッションでは未発表の部分がまだ数時間あると言われています。

あまりにも前衛的すぎてカットされてしまった部分がまだまだあるということなので、今後それらが公式発表されることを切に希望します。

選曲が難しいアルバム

「アウトサイド」は全曲を通して作品世界を作っているため数曲を選び出すのが難しいです。

しかも、ボーカル曲を選び出してみるとどれも好きという困ったことになりました。

…悩み抜いて以下の2曲をピックアップしておきます。

  • Hallo Spaceboy」間近で見たマイク裁きが印象に残っています。
  • I’m Deranged」ダークで不穏で美しい、極めつけの1曲です。

さて、皆さんはいかがでしょうか?

© bluelady.jp

www.bluelady.jp – recommendation

Outside

※Amazonにリンクします。

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コメント

  1. aladdindogs より:

    私は「I Have Not Been to Oxford Town」が好きなので、これを選びます。

    • Lin より:

      ありがとうございます。
      「I Have Not Been to Oxford Town」は映画「スターシップ・トゥルーパーズ」でも使用されたらしいですね。
      そのバージョンは聴いたことありませんが…

  2. さむたいら より:

    こんばんは。Outsideは仰るとおり、トータル性の高いアートという感じですね。私は郊外のブッダを飛ばしてしまったせいか、Black tie… との落差(良い意味で)に驚いておりました。
    さてマイベストは、Hearts filthy…と悩みますが、アルバム全体に通底する耽美でダークな感じを表した(と感じている)The Motelをエントリーさせていただきます。

    • Lin より:

      さむたいらさん、私はOutsideのアウトテイクが公式で発表されることを願っています。
      たぶんダークでスリリングな世界が深まることでしょう。

      「The Heart’s Filthy Lesson」「The Motel」共によい曲だと思います。
      私の場合はアルバムから1曲だけを選ぶことは難しいので、既に書いている「ベスト・オブ・ボウイ」のページでは4曲選んだものもあります。

  3. J より:

    i’m derangedが好きです。。strangers when we meetも捨てがたい。。