デヴィッド・ボウイは新曲を2曲しか用意できず、完全な失敗作となった「トゥナイト」。開き直ってカバーアルバムに仕立てたのだが中途半端に終わる。(ベスト・オブ・ボウイ)

Labyrinth

アルバム「トゥナイト」が失敗作だという評価には誰しも異論のないところだと思います。

デヴィッド・ボウイは新曲を「Loving the alien」と「Blue Jean」の2曲しか用意していません。

あとはイギー・ポップの曲と共作曲を5曲使い、その他の2曲もカバー曲となっています。

そうまでしてこのアルバムを出したのは何故でしょうか?
レコード会社から迫られたのかもしれません。

しかし、このアルバムはデヴィッド・ボウイの評価をおとしめる結果となってしまいました。

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全く統一感のないアルバム

Tonight [ENHANCED CD]

「トゥナイト」は一体何だったのでしょうか?

イギー・ポップの曲で構成したような借り物のアルバムであり、ロックでもダンスでもレゲエでもない訳の分からないアルバムが出来上がってしまったのです。

「レッツ・ダンス」を成功に導いたナイル・ロジャースも不参加となり、レコード会社からプッシュされて仕方なく作ったという格好になってしまいました。

Tonight

  1. Loving the alien
  2. Don’t look down
  3. God only knows
  4. Tonight
  5. Neighborhood theat
  6. Blue Jean
  7. Tumble and twirl
  8. I keep forgettin’
  9. Dancing with the big boys

デヴィッド・ボウイは「レッツ・ダンス」のヒットを受けて、シリアス・ムーンライト・ツアーを成功させます。

しかし、ツアーのためアルバムの準備は全く出来ていなかったのです。

そのような状況で、カバーアルバムに踏み切るしかなかったのでした。

……

私がアルバム「トゥナイト」をカバーアルバムだと意識したのは、つい最近のことです。

ジギー期のカバーアルバム「ピンナップス」はボウイのルーツを探る60年代の一貫したカバーアルバムだったにも関わらず、「トゥナイト」には何の一貫性もコンセプトも感じられません。

イギー・ポップの借り物でしかなく、イギーの方がはるかに素晴らしいといった印象しかなかったのでした。

こんなものを出すくらいなら、シリアス・ムーンライト・ツアーのライブ・アルバムを出してくれた方がよかったと思っています。

ボーナストラック

「トゥナイト」には以下のボーナストラックが入ったCDがあります。

Bonus track

  1. This Is Not America (1985 Single With Pat Metheny Group)
  2. As The World Falls Down (1986 from OST Labyrinth)
  3. Absolute Beginners 1986 Single from OST Absolute Beginners)

この3曲はいずれもサウンドトラックです。
これらは本編の9曲よりもずっと輝きをはなつ曲であり、ボーナストラックのないCDを価値の無いものにしてしまいました。

ボーナストラックの3曲は「トゥナイト」の後に発表されたものであることを思うと、「トゥナイト」の発表が早すぎたことは間違いないでしょう。
無理をして「レッツ・ダンス」の翌年にリリースすることはなかったのです。

「レッツ・ダンス」のスペシャルエディションにして、「Loving the alien」と「Blue Jean」をくっつけて出してもいいくらいのものだったのでした。

1曲を選ぶなら…

「トゥナイト」から1曲を選ぶなら、「Loving the alien」を選ぶしかないでしょう。

ボーナストラックを含めると、3曲とも素晴らしいので選べなくなってしまいます。

Loving the alien」で決定しておきます。

© bluelady.jp

www.bluelady.jp – recommendation

Tonight

※Amazonにリンクします。

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コメント

  1. aladdindogs より:

    「Loving the alien」しかないでしょう?

  2. けろき より:

    はじめまして。
    Alien以外は確かに惨いアルバムですよね….。カバーもそれほどよくないし….。
    でも、Tumble And Twirlもオリジナル新曲でしたよ。ホーンアレンジがシリアスムーンライトツアーの雰囲気を引きずってて意外と好きな曲でしたが….^_^;;;

    • Lin より:

      けろきさん、初めまして。

      確かに「Tumble and twirl」と「Dancing with the big boys」も新曲でした。
      ただし、これらはイギーとの共作です。
      ボウイが単独で用意した新曲が「Loving the alien」と「Blue Jean」の2曲でした。

      少し分かりにくい表現になってました。すみません。
      今後ともよろしくお願いします。

  3. J より:

    blue jeanがPVが格好いいのでw
    ボートラ入れるとabsolute begineersですね。この曲ぶっちぎりで80年代のBowieの楽曲で ベストかなと思います。サビの1番と2番がちょっと違うところも泣けるのです

  4. aladdindogs より:

    Linさん、今日「changesonebowie」アナログ盤届きました。
    「クリアヴァイナル」でした!

    • Lin より:

      aladdindogsさん、おめでとうございます。
      私はHMVで注文したのですが、発売延期のメールが届いて延び延びになってます。
      Amazonも延期されているみたいですし、いつになったら届くのでしょう?
      これで、ブラックだったら怒ります。