佐藤琢磨は簡単にインディ500に勝ったわけではありません。2012年インディ500の最終ラップと2013年ロングビーチの勝利もすごかった。「佐藤琢磨 インディカー・シリーズ初優勝までの軌跡」


image photo by Bryce Womeldurf 

第101回インディ500において、日本人初の優勝という偉業を達成した佐藤琢磨選手。
まさに国民栄誉賞ものの快挙です。

琢磨選手が2010年にインディカーに参戦して以来、最初に注目を浴びたのは2012年のインディ500での最終ラップだと思います。
そして、世界に誇れる実績をあげたのは2013年第3戦ロングビーチでのインディカー初優勝です。

それまで、世界トップレベルのフォーミュラカーレースにおいて優勝した日本人はいませんでした。

今年のインディ500だけでなく、佐藤琢磨選手の2013年インディカー初優勝という瞬間もあまりにも感動的なシーンでした。

インディ500の優勝で琢磨選手にはじめて注目した方には是非、2012年第5戦インディ500の最終ラップの出来事と2013年第3戦ロングビーチでの勝利を知って欲しいと思います。

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佐藤琢磨 インディカー・シリーズ初優勝までの軌跡

初回限定 佐藤琢磨 インディカー・シリーズ初優勝までの軌跡 【限定2000本】 [DVD]
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2010年佐藤琢磨選手がインディカー・シリーズに初参戦してから、2013年A.J.フォイト・エンタープライズの一員としてロングビーチで初優勝を成し遂げるまでの軌跡を描いたDVDがこれです。

私は2014年1月の発売を知って初回限定盤を予約注文しました。

このDVDには佐藤琢磨選手のロングインタビューと優勝までの全52レースの記録が収録されています。

F1からインディカー・シリーズに参戦した、今年のフェルナンド・アロンソや昨年初参戦でインディ500に優勝してしまったアレクサンダー・ロッシを見ていると、あまりにも簡単なようにも思えるかもしれません。

しかし、佐藤琢磨選手のインディカーの軌跡を知ると「インディカーはそんな簡単なものじゃない」ということが分かります。

インディ500に優勝した佐藤琢磨選手は本当にすごいドライバーなのです。

以下、このDVDを観ながら佐藤琢磨選手をふり返ってみます。

2010年:KVレーシング

2008年、佐藤琢磨選手が所属していたスーパーアグリF1チームがF1から撤退。
琢磨選手は、その後どのF1チームとも契約に至らず、2008年後半、2009年シーズンを棒に振ってしまいます。

その後、2010年からレース活動の舞台をアメリカに移し、ジミー・バッサー率いるKVレーシングからインディカー・シリーズに参戦。

2010年はF1とインディカーの違いから苦しんだ1年といえます。

初戦から、まともに完走することも出来ないレースが続きました。

インディ500では最後尾からの決勝レースという一歩を踏み出しています。

……

琢磨選手のインタビューで「ローリングスタート」「オーバルコース」「ブロックしてはいけない」といったF1との違いが語られています。
「佐藤琢磨 インディカー・シリーズ初優勝までの軌跡」はインディカー入門のDVDとしても優れています。

2011年:KVレーシング


photo by tomohisa suna 

2年目からは徐々に琢磨選手はインディカーで速さを発揮しはじめます。

第8戦のアイオワ、第10戦のエドモントンでは予選でポールポジションを獲得しています。

しかし、どちらも結果に繋げられずリタイアとなってしまいました。

エドモントンでは3位走行中にライアン・ハンターレイにぶつけられ幻の表彰台となってしまいました。

2011年のインディ500は序盤でリタイアを喫しています。

……

この年の最終戦でダン・ウェルドンが帰らぬ人となってしまいました。
※インディカーのマシンDW12はダン・ウェルドンに敬意を表したものです。

2012年:レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング


photo by Nic Redhead 

2012年、佐藤琢磨選手はボビー・レイホール率いるレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに移籍します。

このチームは序盤、琢磨選手の1台体制でインディカー・シリーズに参戦しています。
スーパーアグリ時代の琢磨選手のエンジニアをインディカーに招聘するなど、琢磨選手にかける意気込みは並々ならぬものがありました。

この年、第3戦ロングビーチで表彰台のチャンスが訪れます。
3番手で最終ラップに突入しますが、またしてもライアン・ハンターレイと接触し表彰台に上ることが出来ませんでした。

2011年のエドモントンと同じようにハンターレイは無理に琢磨選手のインにノーズを差し込んでいるように見えます。

……

ロングビーチでは涙をのんだものの第4戦ブラジルでは、ついに3位初表彰台を獲得しています。

そして好調を維持したまま伝説の第5戦インディ500が開始されたのでした。

2012年インディ500のファイナルラップ

佐藤琢磨選手はファイナルラップのターン1、先行するダリオ・フランキッティのインに併走する形で突入します。

ところが、イン側の白線を踏みマシンがスピン。インディ500での勝利を狙った琢磨選手の果敢なアタックは、マシンがアウト側のウォールに叩きつけられリタイアという結果に終わってしまいました。

……

この時、なぜターン1で仕掛けなければならなかったのか。「佐藤琢磨 インディカー・シリーズ初優勝までの軌跡」のインタビューで詳しく説明されています。

このインタビューは感動ものです。

……

ロングビーチに続き、第11戦エドモントンでも表彰台2位を獲得し、佐藤琢磨選手の2012年は飛躍の年になったのでした。

2013年:A.J.フォイト・エンタープライズ


photo by Just_Bryan 

佐藤琢磨選手は、2012年のインディ500での活躍を認められ、アメリカの伝説的ドライバーA.J.フォイト率いるA.J.フォイト・エンタープライズに移籍。

この年ついに日本人で、はじめてインディカーで勝利するという偉業を成し遂げます。

2013年ロングビーチで初優勝

佐藤琢磨選手は4番手から決勝に進出。序盤で因縁の2人、ハンターレイとダリオ・フランキッティをパスしトップを奪います。

その後はぶっちぎりで優勝を獲得しました。

マシンの上に立ち、日の丸を掲げる佐藤琢磨選手が世界一カッコよく見えた瞬間でした。

……

「佐藤琢磨 インディカー・シリーズ初優勝までの軌跡」のインタビューで琢磨選手は「ここからインディ500に向けて再出発」と言っているのが象徴的です。

ロングビーチでの初勝利は2012年に逃したインディ500の勝利への布石となったのでした。

そして、インディカー・シリーズ参戦から8年目の第101回インディ500で奇蹟の優勝を成し遂げたのです。

実力があったとしても、200周という長丁場で9回ものコーションをくぐり抜けるには運が必要です。
まさに奇蹟と言える勝利でした。

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